・46話 ページ8
リード「ねむ〜」
ジャズ「また癖で盗っちゃったわ」
『………』
相変わらず煌びやかな廊下をリード達と歩いて、
どこか落ち着かない気持ちで教室へと入った。
その瞬間、見えた銀色の後ろ姿に思わず鞄を放り投げて駆け寄る。
ガープ「わわっ、A殿!おはようでござる、よ……?」
特に変わったところはなし、痩せた感じもしない。
表情もいつもと同じにっこり笑顔。よし、問題なし!!
ガープ「これは……」
リード「ウケる。めっちゃ心配してたんじゃん」
ガープ「なんと、心配してくれていたでござるのか?」
『ん…………』
ガープ「わわっ」
とりあえずガープのポッケに飴を詰め込み、頭をポンポンとした。
そして鞄を持ってくれているジャズに軽く礼を言って受け取る。
『ありがと』
ジャズ「お、おう」
そのままいつもの定位置へと向かった。
後ろから聞こえる笑い声を無視しながら準備していると、ガープが声を上げながら飛びついてきた。
ガープ「嬉しいでござるぅ〜!!おにぎりも沢山握ってきたし、茶も沢山淹れるでござるよ!!」
背中に引っ付いて、おにぎりを押し付けてくる姿にじんわりと体に熱が籠る。
『あつい』
リード「そう言っても跳ね除けはしないんだよね〜」
『リードっ……!』
ニヤニヤした表情でそう言ったリードに、またガープの声量が大きくなった。
リード「アハハ!!フヘッふっ、ひー!」
このっ、思いっきり笑っちゃってさぁ……!
そりゃあ1週間近く休んで、連絡も音沙汰無しときたら誰だって心配するでしょ。
そういうリードも俺に何か聞いてないかラインしてくるぐらいだったし??
『リードも気にしてた』
リード「同級生だし?そりゃするでしょ」
『ぐぬ………』
ジャズ「ハハッ、珍しいモン見たわ」
その後も登校してきた皆、ガープの姿を見て嬉しそうに駆け寄っていた。
少し前までどこか沈んだ空気が漂っていたけど、
いつものように騒がしい空間になってほっとした。
そして……
シーダ「本日より改めて……皆さんの実技を担当……します、シーダです。よろしく……お願いします」
心臓破りから休んでいたシーダ先生が
またこのロイヤルワンへと戻ってきた。
あの人の件もあったし、もしかして……なんて思ってたけどそういう訳ではなかったみたい?
勢いよく詰め寄って騒ぐリード達の投げかける質問に、戸惑いながらも律儀に返している。
『シーダ先生』
シーダ「うん?」
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作者名:もちもち | 作成日時:2026年7月16日 1時


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