・50話 ページ23
雲一つない晴天、どこまでも続く水平線。
掠める風は独特な香りを持つ。
足元の砂はありえんほど熱いここは――……
「「「海だ〜〜〜!!!」」」
紫色に染まった海は、何だか一周回って綺麗だった。
透明度は高いみたいだし、実際綺麗なんだろうけど。
「でっかい!!すごーい!!」
「まさしくリゾート!!」
『魚いるかな?』
各々が期待の声を上げてはしゃぎ倒していれば、後ろから鳴った笛の音にオペラ先生の元へと集まった。
オペラ「今回は魔界の自然生態系を直に学ぶための課外授業です」
種族によって異なる水着の形態、泳ぎ方、そして海にしか生息しない生物や植物の観察という内容だ。
そしてこの課外授業の引率が、カルエゴ先生は当然としてオペラ先生とシーダ先生なのだ。
この面子には流石に浮かれた気分にもなれず、この魅力的なまでの海を前にして特訓なのかもしれないと若干絶望している。
ジャズ「灼熱砂浜ダッシュとか……!?」
リード「いや、クラーケン討伐かもよ……!」
ただ、オペラ先生はたまにご褒美と称してティータイムとかなんだとかをしてくれる。
そう、このリゾートでの俺らの命運はオペラ先生の一言にかかっている……!
オペラ「ではまず皆様にやっていただくことは……」
(
誰かの唾を飲み込む音が聞こえた。
オペラ「今すぐ水着に着替えて……」
(
ドクドクと心臓の音がすぐ耳元で聞こえてくる。
その瞬間、オペラ先生がいつの間にか近くにあった鉄板にヘラを勢いよく突き立てた
オペラ「私が皆様の昼食を用意するまでの間、しっかり遊んでお腹を空かせてきてください」
よっしゃ、特訓は無しだ!!
リード「いえ〜〜いっ!!」
ジャズ「飛び込めーー!!」
海へと走って、勢いよくその身を水面に沈めた。
『気持ち……っう?!』
ひんやりとした感覚に浸っていれば、顔面に水をかけられた。
痛む目を開ければ、悪どい笑みを浮かべたリード達がこちらを見ていた。
『……やったな?』
水をかけてやり返す――……
と見せかけて、アガレスに頼んで大きな波を作ってもらう。
あとは誘導で波を調整して、リード達に重力操作で動きにくくすれば……
リード「それは汚いって!?」
ジャズ「うっそでしょ!」
プルソン「タ、タンマ!!」
はっはっは、先に手を出したのは君たちだよ!
そのままリード達は盛大に水を被って水面に浮かんだ。
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作者名:もちもち | 作成日時:2026年7月16日 1時


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