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早川が眠った後少し休憩を取ることにした
Yシャツを直して肩まで布団をかける
コベニと荒井は疲れ切った顔をさせ、パワーは早川の隣のベッドで眠っている
姫野はずっとドアの下を見つめていた
彼女によるとデンジの胸には紐がついていて
それを引っ張るとデンジが万が一倒れても復活するらしい
姫野はデンジが手折れるたびにゴーストを使ってその紐を引っ張ると言っていた
水だけでもと思いバスルームへよじ登る、その時荒井の肩を借りた
蛇口をひねって水が出るのを確認すると備え付けてあった電気ケトルに水を汲んで
コンセントを入れてみると電気もしっかりと通っていた
部屋のグラスが奇跡的に一つ残っていたので
皆で白湯を回し飲み、早川にもそれを飲ませる
ただ、俺の手からは飲まないだろうと思い荒井に任せた
それから同じ治療を繰り返し
時に涙を水に混ぜて早川に飲ませた
体内に入るとソレは血へと変わっていく
飲む輸血と言った方が分かりやすいかな
ただ今回は水に混ぜているせいで効果は薄いだろう
「A君 起きて」
あれからどれ位経っただろう
治療はほぼ一日目で終わっていたが早川は貧血からかベッドから起き上がれず
俺も貧血気味で治療後からはずっと窓際で座り込んでいた
食事を取れていないせいもあって血の生成がままならない
頭の輪っかも全く残っていない、小さな粒が数粒ほど浮いているだけになった
呼びかけに答えるように目を開けると姫野が覗き込んでくる
「終わったよ、帰ろ」
部屋を見るとすでに皆がドアの外へ出ていこうとしている
差し伸べてくる手を取って外へと出た
皆疲労で足がもたついている
空を見上げると、こんな青かったかなと思う程澄み切った色をしていた
「出れた……」
デンジのかすれた声が聞こえて、ようやくホテルから出れたことを実感する
「銃の悪魔の肉片も取れたし、晴れてるし 糞した後みてえな気分だぜ…」
一番の功労者のデンジは悪魔の血と自分の血で髪も顔も服も真っ赤になっていた
銃の悪魔の肉片をつまんでにやついて居たが突然ふらついて、それを姫野が抱き留めた
「寝ちゃった… ずっと寝ずに悪魔殺し続けてたからね…
アキ君とデンジ君は私たちで病院に連れて行く
残りの三人で今回の事を報告しに行って」
自分も疲れているだろうに、姫野はデンジをおんぶすると
パワーと早川を連れてこちらに背を向け歩き出す
その背を見送る俺たちの頭上を、騒音を立てながら飛行機が通っていった
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
