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姫野side
「姫野ちゃんが私を訪ねて来てくれるなんて嬉しいな」
「私はいつでもマキマさんと話したいと思ってますよ」
「じゃあ、今度お茶でも一緒に行こうよ、おいしいお店知ってるんだ」
マキマさんの所に来たのは魔人君について話をしたかったから
彼は戦うのが得意じゃないみたいで、魚の悪魔と戦っていた時
すごく苦労している様子だった
銃の悪魔の破片を食べた悪魔は確かに強くなるけど
そこまで強い相手でもないのに、彼は悪魔を自力で倒せなかった
そう言う悪魔ももちろんいるよ？
だけど４課に配属されて、これからも一緒に動くかもしれないのに
正直に言うと戦力になりそうにない
だからそれを今日はマキマさんに伝えるために来たってわけ
適材適所っていうでしょ？
「それで… 姫野ちゃんはA君の事できたのかな？」
突然言い当てられてびっくりした
「あは、気づいてました？」
「彼、あんまり強くないでしょう？」
「…ええ、まぁ…」
強くないって言ってるのに、マキマさんは楽しそうに笑っている
なんで？
私たちは悪魔と戦う組織なのに、戦えない子を配属したって意味ないじゃん
まあ、彼は比較的大人しいし、反抗の意志も見せてこないから扱いやすくはあるけど…
「姫野ちゃんはA君は足手まといになりそうだから、配置換えをしてほしいんだよね」
「え〜〜いや〜…はは、なんで分かっちゃうんですか？ 読心術？ じゃあ配置換えをお願いしても…」
「配置換えはしません」
「…え？」
「彼はきっとみんなと仲良くできるよ、それに助けにもなってくれる」
「どうしてそんな風に思うんですか？ 彼は魔人ですよ」
う〜ん…と濁しながらマキマさんは椅子から立ち上がると私の前まで来て
後ろで手を組んだ
「彼がそう言う悪魔だからです」
「マキマさん」
「何？」
「回りくどい言い方じゃわからないので、単刀直入に言ってほしいっていうか…
私たちは彼がどんな悪魔だったのかも聞いていませんし、そもそも魔人は信用できません」
マキマさんはきょとんとした顔で私の顔を見ていたけど
すぐにいつもの涼やかな笑みを浮かべる
「そっか…まだ言ってなかった。
ちょっと忙しくて忘れちゃってたみたい、ごめんね姫野ちゃん」
「え？ いえ…」
突然謝られて私の方が動揺してしまう
「彼はね…、涙の悪魔なの」
涙の悪魔…？
義務教育の記憶が、うっすらと蘇ってきたのだった。
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
