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「誰かデンジ君を殺して!!殺してください!!」

どうやらコベニたちがいる部屋に逃げ込めたらしい

奥からコベニと荒井が顔を青くさせ近づいてくる

「いよいよマズいですよ… そいつを悪魔に食わせましょう…!」

もう一度下を覗くと早く食わせろと悪魔が口を開けて待っている

荒井の言っていることも間違ってはいないだろう

でも俺はどちらともいえない

俺はマキマに「仲良くするように」と言われているし

意見するような場面でもない

俺はこの悪魔とは契約もできない

決めるのは人間達で4課の先輩の早川か姫野だろう

「刀を使う… いいですよね? 姫野先輩」

刀?

早川を見ると確かにいつも背中に刀を背負っている

悪魔の匂いをさせているソレはきっと早川と何かしらの契約をしている


姫野は返事をせず、右手を早川にかざした

「姫野先輩!?」

どうやらゴーストで早川を拘束したらしい

スーツには抱き着かれているようなシワが出来ている

彼はしゃがんだまま身動きが取れないようだ

「おいアンタ ナ〜ニしてんだ!」

デンジの質問に姫野は一瞬目を伏せる

「その刀を使えば外には出れるだろうけど…
使うと契約でアキ君の寿命がかなり減るの」

寿命が代償か…

一体どれ位の寿命が減るのだろう

人間の寿命は長くて100年前後

1年、1か月、1週間、1日、1時間だって惜しいはずだ

「アキ君はまだやらなきゃいけないことがたくさんあるんだ…
だからごめんね デンジ君」

姫野の選択は決まったようだった

彼女の言葉でコベニと荒井がデンジに向かって走っていく

荒井は「スマン!」と言いながらデンジに抱き着いて動きを止める

「あ!? 触んな!!」

パワーはその様子を楽しそうに笑っている

コベニは包丁を片手で振りかざしてデンジへと振り下ろす

これで外に出られるかと思っていたが

そう簡単には終わらなかった

「ひゃアアアあ…」

床にはたくさんの血が流れる

「確かにそいつは…刺されても仕方のない 胸糞悪い野郎だが…
銃の悪魔を殺そうとしている…

俺一人じゃ銃の悪魔を殺せないんだ…」

脂汗を流しながら右脇をおさえて訴えるのは

デンジの身代わりになった早川だった

確かに「銃の悪魔をぶっ殺すまでキスはしねえ」と言ってたかもしれない

思い出していると足に衝撃が走った

「魔人君お願い!アキ君を助けて!!
怪我を治せるんでしょう!?マキマさんから聞いたの!」

マキマの名前に、俺の眉はピクリとひきつった

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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね!少し油断すると風邪を引きそうになりますから! (2022年12月10日 7時) (レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜!!体調不良に気をつけて下さいね! (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます!嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです!お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください!応援しています! (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい!読ませて頂きます! (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブブ | 作成日時:2022年11月14日 15時

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