［スパイスは程々に］◎ ページ9
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けーた。 様よりリクエストいただきました。ありがとうございます。
［La neige］i - ［はじめて］spin-off
dtab
_お付き合いしてます
(ab)
ab《もしもし、だてさん？》
dt《はいよ、どうした？》
ab《あのね、今翔太とラジオ収録おわったんだけど、相談があるみたいでね？ご飯行ってきてもいいかな？》
dt《うん、行っておいで》
ab《ありがとう！》
dt《帰りは必ず連絡すること。いいね？》
ab《はぁい》
電話になるとやわらかさを帯びる、心地いい声。たった30秒くらいなのに、うっとりしてしまう。
nb「どうだったー？」
ab「うん、いいって」
nb「じゃあはやくいこーぜ焼き鳥〜」
焼き鳥が食べたいのか相談したいのか、どっちだよ。
ab「それで？相談ってなあに？」
お店についても翔太は焼き鳥にかぶりついてばっかりで中々口を開いてくれないから、痺れをきらして俺から聞き出した。
nb「ん〜とさ、、そのー、まあ相談っつーか、事情聴取？」
ab「は？なに？」
nb「あー、めっちゃ言いづらいんだけど」
ab「言いづらいから2人になったんでしょ？」
nb「そうなんだけどさ、、何聞いても答えてくれる？」
ab「？、うん、まあ応えられる範囲は応えてあげたいけど」
nb「じゃあさ、」
勇気を出すようにジョッキをグイッと傾けて、思わぬ一言を放ってきた。
nb「涼太とはじめていつしたの！？」
勢いがよすぎて、そして内容が衝撃すぎて、言葉も出なかった。あれ？俺、相談聞きにきたんだよね？
nb「いつ？どうやって！」
翔太、俺が軽く引いてるの、気づいてない？
おされたままじゃ癪だからちょっと反撃しよう。
ab「翔太の相談って、まだ照としたことないからどうしようってこと？」
nb「うッ、」
案の定、さっきの勢いはどこへやらぼんじり片手に固まった。
ab「やっぱりね」
nb「ま、まあ、相談っていうのは口実で、俺は涼太と阿部ちゃんのプレイを聞きたいわけ」
ab「プ、！プレイって、やめてよ。話すようなことなんてないし」
nb「まあまあ、飲んでよ」
まだ飲みきってもないのにお猪口に日本酒が注がれた。くそ、絶対その手にはのらないぞ。
nb「俺たちより半年くらい長いよね？」
ab「まあ、そうだね」
nb「付き合ってどのくらいでしたの」
翔太、顔がマジだ。こわい。
目を合わせられなくて、思わずお猪口に手が伸びる。
この時から俺は、翔太の策略にはまってしまってたのかもしれない。
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月9日 21時
