宣言、利己主義者になろうと思います。

55話目 ページ5

焦らず少しずつ。幸いなことに多分向こうは私のことを気づいてない。前世の私と今の私の共通点は見た目だと言った。それは前の世界、交通事故にあった私の身体のことだろう。

だとすれば、この身体と前世を結びつけることは向こうにはできないはず。転生直後に気付いたことだが、見た目から声まで何一つ前の私との共通点が無い。

慎重に行動すればばれんだろう。

ということで、コネシマロボロからの情報を得てまずは第一歩を踏みしめようか。


『ゾム〜』

確かこのクラスだったはずと声をかけながら中を覗く。お、ビンゴ。

zm「キョウカやん！どしたん」

なんとなく久しぶりな感じがするわ。

zm「飯食いに行くか？」
『二言目食害やめろください』

息をするように寧ろ食害が息みたいな所あるよね君。

『じゃなくて、明後日暇ならゲーセンいかんって誘いに来たんだが』
zm「明後日？・・・あー」

知ってるんだぜ。ゾムよ。明後日の土曜日お前

zm「明後日は勉強会するんよ」

夢見とあいつらとだろ。コネシマが言ってた。

『あぁそっか』
zm「明日は？」
『あいてんの明後日しかねぇんよ』

毎日暇人なのでもちろん嘘ですが。

zm「えー、遊びたいけど勉強せな。テスト近いやん」
『息抜きも大切だと思うけど』

こうやって一人ずつ夢見から離していくしかない。全員の一番になりたいあいつは、誰か一人でも欠けたら不安と焦燥を感じるだろう。

zm「・・・せや、お前も勉強しようぜ」
『！』
zm「グルッペンの家でやるんやけど、あいつんちゲームたくさんあるし、家広いから一人増えたところで変わらんよ」

ありがたい提案だが、どうしようかな。妥協案ではあるだろう。あの女が普段どうやって接してるかも気になる。コネロボにあいつを引きつけてもらってその好きに彼らと仲良くするのもありだな。

つうか普通にゲームやりたいしこいつらと遊びたい。(本音)

『お邪魔にならなきゃ、行きてぇな』
zm「おん、伝えとくわ」
『さんくす。じゃ、また土曜日』







全員からのオッケーをもらったということで、INグル家。いや豪邸？？？？広。こんなのテレビでしか見たことないわ。

中庭を通り、インターホンを鳴らす。なんで中庭なんてあるんだろうと眺めてると、トビラが開く。両開きの扉とか豪邸じゃん。

『邪魔するよー』
gr「邪魔するなら帰って」
『はいよー、ってなんでやねん！』
gr「流石、ノリがいいな」
『お茶目すぎるだろお前』

ふられるとボケてしまう質なんだよ。許せ。






ランキング上昇早すぎて夢だと思ってる。ご愛読ありがとうございます。

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