77話目 ページ27
いまはくられ先生いないので勝手に椅子とロープを借りて縛りました。縛ってくれたのはいいんだがコネシマロボロ手慣れすぎてて草。
zm「・・っ、ん」
『起きた?』
顔色平気かと近づいて覗き込むと
kn「おっと、あぶないで」
襟首を捕まれ後ろに引っ張られる。同時に目の前横一文字に引かれる残像。
rb「たっく、足癖悪いんやから」
座った状態からよく蹴れたなこいつ。やば。
rb「寝ぼけてんな、ゾム」
zm「あー・・?あ!?なんやこれ!解けよテメェら!」
kn「暴れんなって!」
元気でよかったわ。後遺症とかは無さそうだ。
『ゾム』
私の声に彼はこちらを向く。見て、口が開く。一瞬時が止まったかのようだ。
zm「キョウカ・・?いや、やって、姿形も雰囲気も全然ちゃう・・よな」
『お前の知ってる彼女ではないが、まぁあってるよ。私がキョウカだ』
混乱するだろうけど、こちらも悠長に時間が取れるわけではないので。
『率直に聞くよゾム。嘘はつかないでね』
さっきのように彼の頬を両手で挟む。逃げられないよう、視線を逸らさないよう。
『お前はまだ、前世の私を敵だと思ってる?』
答えない。が、彼の首筋から冷や汗のようなものが垂れる。
zm「おれ、は、おれは・・」
『言っとくけど、私は彼女ほど優しくはない。イエスかノーで簡潔に答えろ。』
zm「・・・疑ってはいる」
『ふぅん』
まぁ想定はしてたが。
zm「でも!ちゃうんやろ!?やってないんやろ!あれは何かの誤解で」
『私がやったと言えば信じて、やらないといえば信じる。随分都合がいいな、おい』
ゾムは辛そうに、だけど図星だと感じたのか、強く唇を噛む。
rb「キョウカさん、流石に言い過ぎや」
ロボロは私の肩に手を置く。
rb「そいつがええやつだって知っとるやろ」
『知ってる。知ってるよ。水浸しの人間を見て、ゲーセン行こうなんて誘ってくれる酔狂なやつだって』
私だってこんなことしたくはない。信じたいさ。だけど
『言ったよな。私は彼女ほど優しくない。現世の情なんて持ち込めない。彼女を一度でも疑ったやつを私は信じない』
zm「彼女・・?なに、言っとるん?」
説明してなかったか。困惑するわなそりゃあ。
『彼女ー、前世の、お前らの知ってるキョウカは夢見によって心を殺された』
zm「え」
『私は彼女によって産みだされた人格だ。』
信じるも信じないもゾム次第だが。
zm「ゆめ、み?しんだ?なに、何言って」
『これ以上詳しくは説明したくない。いいか。もう一度、お前の意思を答えろ』
『お前は彼女を、敵だと、思うか』
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ガチャ爆死した - 唐突な百合に吐きかけた…注意書きしてください、お願いしますガチで地雷なんです (2023年1月2日 17時) (レス) @page9 id: 5aa1bb0c09 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あのゾムとシッマがらっだぁ達に電話かけたとき俺めっちゃ混乱して猫のところ行って落ち着いてまた見て混乱するっていう謎の行動をしてしまったのですが!?…家族寝てて良かったわ… (2020年8月31日 23時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
彩羽 - 59話の夢主イケメンか?惚れたわ (2020年4月12日 14時) (レス) id: 8500c7cb94 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなはなひなはな - まっっじで!このシリーズ好きです!強いていうなら、このシリーズ落ちはいないのですか?まだ途中までしか読んでないので、もしいたらすみません!ちなみに私はゾムニキ推しです() (2020年3月15日 3時) (レス) id: 6dd1ea0e59 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん - 読んでるコッチが頭使う、、、 [そして彼女は、この小説にのめり込んでいくのであった。。] (、、、は??) ww更新頑張れくだせぇ!! (2020年3月12日 12時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧月 | 作成日時:2020年1月24日 16時