30話目 ページ30
気がついたら保健室でした。
『そろそろ脳みそがパンクしそうなんだが』
ショート起こすぞ。
「体調はどう？」
おなじみ保健の先生がカーテンを開ける。大丈夫ですと伝え、体を起こす。違和感はない。何かはされてない？
「あんまり無理しないようにね」
『ありがとうございます。失礼します』
教室に戻れば、三人の視線が私を貫く。今は5時間目の休み時間か。今日7時間目まであるんだよな面倒。
「あら、また授業サボったの？」
なんでわざわざ席まで来て話しかけるのか。こいつもしや私のこと大好きか？
「昼休みからいなかったけど、帰ったと思ったわ」
『昼休み？あぁ、倉庫の片付けしたら気分悪くなってさ、保健室にいったよ』
何もなかった、そう付け足せば彼女の顔が青くなる。こいつが仕組んだか？・・決めつけるのは早いか。そんな度胸なさそうだが。
「へ、へぇ・・まぁ、サボるあんたにはこんなのいらないよね」
双子が私の机の横に手をかけ、何かを奪う。それは
『っ』
「ほらかな、ぽーい」
「ないすー！」
横にかけといたバックだ。おいまて、洒落にならん。そこには財布入ってるんだが。
『ばか、やめ』
「はい、ぽーい」
窓の外へ。急いで駆け出し窓枠に手をかけ、手を伸ばすが空を切る。
身を乗り出して下を見れば、噴水。浮かぶのは中身の抜けたバッグに教科書。
『はー・・・』
見事というか何というか、ここまで下衆いことする？これ警察に言って捕まえてもらえねぇかな。
『くそが』
言葉を吐き出し、窓から離れて出口に向かう。待ってましたと言わんばかりに西園寺が行く手を遮る。今お前に構えるほど精神に余裕ねぇんだわ。
『どけよ没落貴族』
「なっ」
「キョウカさん、私も探しに」
夢見から差し伸べられた手を振り払う。
『触るな』
「っ！ 」
『てめぇもどけ。これ以上評判を地に落としたくはねぇだろ』
西園寺をどかし廊下を走る。
この時期、あぁいま初夏あたりなんですが、冷たい水に浸かってたら流石に体温が下がりけり。
『はぇー』
スカートはびしょ濡れ、ワイシャツは袖までまくってるがすでに濡れ始めてる。寒い。くしゃみ出る。
鞄がこれ、プリントと、財布も見つけた。教科書はこれだろ。あとは何が入ってたっけ。
いやもう流石にメンタルがやられる。今日の昼休みも、今現在のことも。
人が面倒だから、陰キャを目指そうとしたんだよ。こういうのはもう二度と起こしたくなかったんだよ。
『あぁもう、いやだわぁ』
「何がや」
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ぽていとう - 世界一かっこいい骨の戦闘曲…だと…！？やっぱ神だよね⭐︎ (6月20日 20時) (
レス) @page7 id: c6d2a356b9 (このIDを非表示/違反報告)
ピラフ大好き - めっちゃかっこいいし面白いって神か？あっ！神だ（確信） (2020年11月29日 13時) (レス) id: 274814f204 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠str48＆変人系カップル(プロフ) - niさんとの自己紹介爆笑ｗｗｗ面白かったです！ (2020年8月13日 2時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
モンテージ - カッコよき！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 17ee63c14d (このIDを非表示/違反報告)
パイ生地(プロフ) - 連投失礼。なんでこんな素晴らしい作品にもっと早く出会えなかったんだって口から出てました。 (2020年3月15日 3時) (レス) id: 41604f8360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年1月10日 19時
