宣誓。陰キャを極めようと思います。

14話目 ページ14

合計二十戦。結果は

syp「くっそ」

全勝してやったぜ。後輩に負けるほど甘くないんだな。

大人げない？手加減はしないさせない許さないがモットーだから。

syp「もう一回！」
『流石に疲れたわ』
syp「あと一回でいいんで！」
『それさっきも聞いたんだが』

すると、さっきからちょこちょこ様子を見て来た二人が戻ってくる。

cn「もうええやろ！次俺となんかしましょうよ！」
ut「いやいやいや！俺が誘ったんやから俺と遊ぼ！」
『もう資金も底突きそうなんですが』
syp「俺出しますよ！」

少しは休ませてくれないかこいつら。

『いやもう十分なんだけどなぁ』

少し彼らと離れてベンチに座ると、目ざとくそれを見つけたチーノが寄ってくる。

cn「先輩」
『んー？うお』

こっちです、と言い争ってる二人の目を盗んでチーノは私の手を引く。



cn「こっち！」

ついた先はクレーンゲームコーナー。

cn「先輩ぬいぐるみ好き？」
『嫌いではないな』
cn「なんかほしいもんある？」
『えっ・・っと』

後輩に奢らせるのは性に合わないけど。こんなキラキラした目を無視していらないも言いづらい。

『うーん、じゃあ・・』

さっき歩いたときに可愛いと思ったぬいぐるみを指差す。

cn「あれな！」
『一回で取れなかったら構わないからね』
cn「大丈夫です！俺得意なんすよ」

その言葉は本当なのか、ふらりとクレーンゲームに行って数分もしないうちに帰ってくる。お目当てのものを持って。

『おぉ！』

クレーンゲームできないから素直にすごいと思う。

『凄いなお前』
cn「やろ〜？」

チーノは撫でられたそうに頭を出す。撫でられるのが好きなのか？そういや、背の高い人間は撫でられるのに弱いと聞くが。

『よしよしよし』
cn「んふふ」
『かっわいいなおまえ』

ふと視線を感じて顔を上げれば、爆笑してる鬱に不満げな顔のショッピ。どうしたよこいつら。

『なに？』
syp「何でもないですよ仲良いですね」
ut「ショッピくんがwwwスネてるwww」

鬱過呼吸起こしそうなくらい笑ってるけど大丈夫かこいつ。

ut「ひーwwwキョウカちゃん、撫でてあげてや」
『へ？』
ut「ショッピくんも撫でてほしいって」
syp「は？言ってませんけ」
『いや構わんよ』

おいでと手で招けば、ショッピは鬱を睨んでこっちに近づく。だめそうかな。いや

syp「ん」
『いやかわいいなお前も』

手でワシャワシャとなでてやる。なんか猫撫でてるみたい。可愛いな。

『鬱も撫でてやろうか？』
ut「僕は撫でたい派やから」
『ふーん』
ut「自分で聞いといて興味なさすぎやろ！」

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