24件目 まぁでしょうね ページ25
「お洋服はお部屋のを好きにお使いください！お食事になったらお呼びしますね」
元気よく飛び出した彼女を客室のドアが遮る。
ut「この家結構でかいなぁ」
『そう？』
gr「普通じゃないか？」
ut「君らに聞いた俺が馬鹿やったわ」
大先生に引かれたんだけど屈辱。
屋敷に入り、使用人に何かを言いつけたあと客室に通される。目まぐるしく動く彼女は見ていてこっちの体力が減る。
gr「ま、棚からぼたもちだな」
『棚からアイス降ってきたんだけど』
ut「草」
雑草食わせてやろうかこいつ。
さて、用意された服でも着替えるか。洋服を持ち、部屋についてるバスルームに向かう。
ut「ここで着替えへんの？」
『死んでどうぞ』
ut「あぁんちゅめたい」
小奇麗な服だな。と、鏡の前でターンする。ふわりと開くスカート。締め付けのゆるいワンピース。裾にはフリル、背中には大きなリボン。可愛らしいデザインと、上質な布地。結構いい暮らしをしてるんだな、さっきの子は。
『でたよ』
ut「かわええな」
『はいはい』
gr「似合ってる」
『知ってる』
無自覚たらしと自覚たらしのほめことばを受け取りベットに座る。
客室の構造は、普通のホテルよりも上質なものばかりおいてある。腰掛けたベットはふかふかで、3つ並んでいる。向かい側にはこれまた大きなソファに大きな長机。また別に椅子が端っこに寄せられている。
『金持ちというより、貴族っぽいね』
gr「貴族だろうな。」
知ってるところかもしれないな。呼びに来たら聞いてみよう。
ちょうどいいタイミングでドアが叩かれる。返事をすると、先程の少女がワゴンを中に入れてくれる。
「お食事をお持ちしました」
『ありがとう』
使用人ではなく彼女が運んでるところを見るに、人手が足りないのかもしれない。屋敷に入ったときでさえ、数人しかいなかった。
「汚れた洋服は洗わせますね」
手を出すので、アイスまみれの服を渡す。すると、彼女の後ろから金髪ショートボブの綺麗なメイド。失礼ですがなんか狐耳と狐尻尾似合いそうですね。
「では、何かありましたら」
『あ、待って待って』
呼び止める私に振り返る。
『お名前伺ってもよろしいですか？』
「私ですか？」
こくりと頷くと、失礼しましたと私に向かって一礼する。
「私の名前は、八雲紫、と申します」
深い紫の瞳からなにやらなにかが覗いたような気がした。
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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (
レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです！夢主の性格がなんかカッコイイし…！更新頑張って下さい！続き楽しみです！ (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます！ (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月9日 12時
