23件目 勉強、勉学、学び ページ24
ジャンプしたら目的地到着みたいな都合のいいことは起きず、普通に歩いて到達。
時刻は昼。
現在の場所は図書館。
gr「俺とキョウカは大学を片っ端から探す」
『具体的には？』
gr「頑張る」
『おうごら』
ただでさえアホほど大学あるのに、その上このアホみたいな量の情報から探し出せと？干し草の中から針を見つけるようなものなんだが。
gr「大先生は論文を探せ。名前とざっと中を見るだけでいい」
ut「了解」
『大先生大丈夫？文字読める？』
ut「そんな純粋な瞳で馬鹿にされるの初めてやわ・・」
gr「心配するな。多国の女性を落としてる大先生にとって、言語など壁にならんよ」
ut「自信満々に僕のこと言ってくれるんは嬉しいけどそれ褒めとる？？」
針を見つけることは叶わず、司書の方に追い出された私達は夕暮れの街を歩く。
『教員名簿みたいのがあれば一発なんだけど』
gr「流石にないだろう。大先生の方は？」
ut「エーミールっぽい文面はなかったで。名前は勿論無い。」
大学の教授ってくらいだから論文くらいは出すと思うんだが。違うのか？
ut「明日はどうする？」
gr「取り敢えず〜」
二人の話を右から左へと流しながら足をすすめる。今日の宿はどうしようかな、なんて考えてると
どん、べちゃ
『へ』
gr「？」
ut「どした？」
どん、まではわかる。人にぶつかったのだろう。だが次、次だ。べちゃっていったぞ。
「あっ」
懐にいる少女は小さく声を出し、恐る恐る私を見上げる。きれいなブロントの髪を何房かにわけて赤いリボンで結ぶ彼女。上を見上げる紫色の瞳からはやってしまったと文字が見える。
胸がなんか冷える。
『あ』
「あ、あ、ご、ごめんなさい！！」
私から離れて勢い良く頭を下げる。ふわりと飛ぶ帽子を掴んで、彼女の頭にのせてあげる。
『折角のアイス無駄にしちゃったね、ごめん』
ぽんぽんと頭を撫でると、彼女の瞳から雫がこぼれ落ちる。
「ど、どうしよう。お召し物が！」
『気にしないで』
「だめです！」
涙をふいて、私の腕をつかむ。なんだなんだなんの展開だ？？
「私の家がすぐそこですのでお着替えください！ぶつかってしまった謝罪をさせてください！」
『い、いや、私も前見てなかったし』
どうしようと二人を見ると、二人は目をそらす｡おい！！
『ちょ、宿も取らなきゃいけないから』
「でしたらそれこそ我が家に！」
ぐいぐいと引っ張られ、これ断っても無理だなと悟る。
「後ろの方はお連れ様ですか？お連れ様もぜひ！」
ut「ありがと〜」
gr「恩にきる」
おうまてなんでお前ら当たり前のように恩に着てんだ。
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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (
レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです！夢主の性格がなんかカッコイイし…！更新頑張って下さい！続き楽しみです！ (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます！ (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月9日 12時
