ねえ、せんぱい （緑）

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中村side






むかつく、むかつく、ムカつく






あの人の為に必死になってる所がむかつく。







仕事かもしんないけど、自分を犠牲にしてまで頑張ってる所を見ると凄く無性に腹が立つ。

…んだよ、元カレ、ハイスペックすぎじゃん。






スタイルも顔も良くてそれに加え大手企業の社長









松田「海人、大丈夫？」


中村「大丈夫に見える？」


松田「見えない」


中村「……なんであんなに必死なの、」



松田「俺らの為でもあるんじゃない」









『こら！ふたりとも早く来なさい！社長待たせる訳にはいかないから！』









……あーあ、


早く俺のこと好きになってくんないかな、




忘れて欲しいな。元カレさんのこと。








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Aさんのお陰もあって、取引は成功

あの社長も俺らの考えた企画を1番楽しんでて、



それは俺も凄く嬉しかったんだけど。さ、マジで、何なの。









川島「いや〜こうしてAとまた一緒にご飯食べれる事が嬉しいよ」


『何それ(笑)でもこんなにお洒落なお店久しぶりに来たよ』


川島「ちゃんとご飯食べてる？A疲れすぎると何も食べなくなるじゃん」


『食べてるよ。あー…でも如恵留が作ってくれたご飯が凄く美味しかったな〜また食べたい……て、無理か』



川島「作ってはあげれないけど、お店連れていくことくらい出来るよ。ほら、しめとか閑也も誘ってさ」









川島さんは既婚者

なのに何でお互いそこまで執着してるの







俺と元太も一緒に食事に誘ってもらったけど、ふたりの会話を聞きたくない。聞く度むかつく。





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中村「ねえ、せんぱい」









帰り道


あの社長が送るって言ったけど俺がどうしても絶対送るって言い張ってAさんを家まで送ってる最中、目の前の彼女に声をかけた。









中村「せんぱい、俺に恋して下さい」









忘れられてないのなら、忘れさせたい


それくらい俺に惚れて欲しい。






惚れてもらえるよう俺頑張るから、せんぱいも俺のこと後輩じゃなく男として見て欲しい。








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