ねえ、せんぱい （緑）

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中村side








せんぱいは営業してくる！と会社を出た


可愛いな〜なんて思いながらせんぱいを見送る。









松田「海人、1つ聞いてい？」


中村「ん？」


松田「今日の樋口先輩と海人同じ匂いする。抱 いた？」


中村「お前、それここで聞くことじゃない」









多分、悪気はないと思うんだけど、

元太の頭を軽くどついた。何言ってんの。


生憎周りの人は聞こえてなかったから助かったけど、せんぱいの分も含めまた元太の頭をどついた。









松田「ったいな〜！図星なの？」


中村「あほ。付き合うまでは手を出さないって決めてんの」


松田「そうなんだ」


中村「てか、お嫁さんに貰うつもりでいるからそれまで待つの」


松田「……それ、先輩に話してんの？」


中村「そうだよ。貰うつもり。」









俺の発言にめっちゃ引く元太

いや、俺からすればさっきの元太の発言もドン引きよ



普通職場でそんな話持ち出さないし、馬鹿じゃねえの。想像力が中2なんだよ。









･





と、いうか、


今の俺、せんぱいと同じ匂いするんだ


……そういえば、せんぱい柔らかかったなぁ、





あ、だめだめ。抑えろ。考えたらだめ。

この煩悩、今すぐに断ち切らないと。てか、俺も中2同然じゃん。









松田「海人、やば。きも。」


中村「キモイ言うな」




松田「あの人がお嫁さんか〜…」


中村「妄想すんな、妄想していいの俺だけだから」


松田「……お前変なところで束縛すんなよ」









俺、よく我慢してると思う。健全すぎだろ。褒め讃えたいわ。









『………なんの話してんの』









声がしたと思えば、絶対俺らの会話を聞いてたであろうせんぱいの顔はとても不愉快そうな感じ。


あ〜その顔も可愛いなぁ、







浮かれてると元太と一緒に頭をどつかれた。









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