似てないふたり【JW】

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個人仕事があって、テレビ局に来てた。

プロデューサーさんとの打ち合わせ


ひとりでバラエティに出るのは恥ずかしいし、不安でいっぱい。隣にあっくんが居てくれたらこの不安も吹き飛びそうなんやけど。

色々と話が終わって帰ろうとすれば、マネージャーさんに「シゲ丁度居るけど」なんて言われると会うしか選択肢が無い。宣伝として番組に出るみたい。相手の女優さんと。


教えてもらった階に向かうと、大毅くんの名前と女優さんの名前を見つける。…一緒の楽屋なんや、

モヤってしてしまって多分いま可愛い顔してない。



聞こえてくる楽しそうな声

私の時とは全然違う。


そら、そうやんね。可愛いし、笑顔も素敵だし、





『…帰る、』

「シゲに会わなくていいの？」

『うん、仕事中だし向こうの女優さんにも悪いし』

「挨拶くらいしときなよ」

『でも、』





渋ってたら楽屋のドアが開く。

出てきたのは楽しそうに笑うふたり





「あ！名田ちゃん！！」

『久しぶり！』





面識はある。前にドラマで共演した事あるし。

大毅くんの方は何だか怖くて見れんくて、


手を振ってそのまま『この後仕事があるから！』とその場から離れた。子供みたい、私。



ズキズキ痛む胸

大毅くん誰とでも仲良くなれるから、そういう部分が尊敬出来るし、嫉妬もしてしまう。悲しい、辛い、好き。大毅くんのドラマ、全く見れん。みんなが話す中、私は台本を読んで逃げてる。こんなん本当に子供


そら、見られへんよね〜って。メンバー以前にまだ子供みたいな事をしてるから、好意的に見られるなんて、夢のまた夢





「待って、」

『…え？』





車に乗り込もうとした時、

後ろ手に引っ張られてビックリした。


振り返れば大毅くんが居て…あれ？今から撮影やなかったっけ？何でここに居るの？


ちんぷんかんぷんな私

それから、相変わらず表情が読めん大毅くん



触れられた手からどんどん体温が上がっていく。





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