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珍しく小学生の男の子がひとりで来店してきた。
キョロキョロと辺りを見渡して、私と目が合うと近寄って来てくれる。
「あの、お花を買いたくて…、」
『どんなお花お探しですか？』
「プレゼントしたくて……、す、好きな子に、」
心の中で可愛い！！と叫ぶ。
見た感じ、まだ9歳くらい。
それなのに好きな子にお花を買いに来たなんて可愛いが過ぎる。この子の将来が楽しみ。
キャラクターの首からさげるお財布から100円玉を2枚出して「これで買えるやつありますか？」って、上目遣いで聞いてくる。堪らなく可愛い。
『その好きな子は何色が好きとか分かる？』
「ピンクが好きって言ってた」
『ありがとう！なら、色々とピンクのお花持ってくるから待っててくれる？あそこの椅子座ってていいよ』
男の子はずっと緊張してるのか、椅子に座って膝の上でグーを作ったまま。…うわ、なんか愛しいとまで思えてきた。余程女の子の事が好きなんやろうな、
200円以内で買えるピンクのお花を色々手に取る。
チューリップやアルストロメリア、ガーベラ
数本を男の子に見せると、悩みに悩んで選んだのはアルストロメリア。ほんと素敵。私もこのお花好きやから、頬が緩みに緩んでしまう。
ラッピングフィルムとリボンも男の子に選んでもらって、お花を包んでいく。これ貰ったら嬉しいやろうなぁ、小学生の頃とか、よく花を摘んだりしてたし、プレゼントされるのも憧れがあった。
『はい、どうぞ』
「ありがとう…！好きな子転校ちゃうから最後に頑張れの意味も込めて渡したくって、」
『そうなんやね、頑張ってね。応援してる！』
「お姉ちゃんありがとう！バイバイ！」
お店を出る時にはキラキラとした笑顔を見せてくれる。
小学生なのにやる事が大人
女の子もきっと忘れられないやろうな、
去っていく背中を見つめながらそんな事を思う。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
