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電車 / △keigo.s ページ18
【ドアが閉まります。ご注意ください。】
いつもと同じ時間に同じ電車の同じ席に乗る。
向かいの席には
今日も電車のリズムに揺られて
うとうと眠そうな
名前も知らないあの子。
あの子を最初に見たのは1年前くらい。
この辺で俺と同じ高校生を見るのが珍しくて
気になった。
それからいつか仲良くなりたいと思って
あの子の向かいの席に座ってみた。
けどなんか恥ずかしくなって
あの子がこっちを見た、
と思ったら
目を瞑って寝たフリをしてしまう。
どの辺に住んでるんだろう
どこの学校なんだろう
どんな夢があるのかな
好きな人とかいるのかな
気になることも聞きたいことも沢山あるのに。
たぶん俺はあの子のことが
好きなんだと思う。
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作者名：ぴょっぴ | 作成日時：2024年12月3日 2時
