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ぶつかった時
あの時の犯人なんじゃないかって
一瞬 怖くなった
あれだけのこと考えてたのに実際に前にすると動揺するってアホらしくなる
でも顔を上げれば どこか見覚えのある人で
この辺歩いてるんなら ご近所さんなんだし
見たことくらいはあるかと 1人納得した。
それにしても 派手に転けてしまった
痛みがするほうを見ると
手のひらと 膝が擦りむけている
相手の人にも怪我させてしまったのだろうか
申し訳なさを感じながらも 玄関のドアに手をかけた
「 ただいま... 」
リビングの明かりはまだ着いていた
絆創膏だけとって すぐ2階に上がろうと
救急箱に手を伸ばした時
義父は私が帰ってきたのを確認したからなのか
おかえりなさい
とだけ声をかけて階段を上がって行った
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作者名：楼 | 作成日時：2020年5月12日 19時
