相澤消太×不器用な彼 ページ11
オレンジ色の光が差し込む、誰も居ない教室。
今日の出来事を思い出し、力が抜けたのか涙が零れた。
あぁ、私って情けない。
本当にヒーロー志望？
劣等感に苛まれていると、担任であり、彼氏……でもある、相澤先生が入ってきた。
こんな姿を見られないように、袖で涙を拭う。
「どうしたんですか？先生。」
「それはこっちの台詞だ。」
「はいはい、とっとと帰れってことですよね。」
「不正解。」
「え？」
「何で泣いてんだ。」
涙の跡を、彼は見逃してはくれなかった。
こういうところは、やっぱり先生だ。
隠しても仕方がないので、正直に話した。
「今日、ペアで訓練があったじゃないですか。」
「私を庇ったデクくんが怪我しちゃって……」
「軽傷で済んだからよかったですけど、もしこれが本当の敵だったら……！」
堪えていた物が溢れ出し、言葉も涙も止まらない。
「私なんて、ヒーローになる資格……」
その言葉は、柔らかいものによって遮られた。
キスされたのだと解るまで、数秒かかった。
「先、生……？」
「前向きなのがお前の長所だろ。」
先生の温もりに包まれる。
「だから、もう泣くな。」
「あと、そうだな……」
いつも淡々と喋る相澤先生が、言葉に詰まる。
「お前は、笑ってる顔が一番可愛い。」
「……はい？」
らしくない台詞に、思わず笑いが込み上げてくる。
「何で笑う。」
「いや、だって……！」
「そんな台詞、どこで覚えたんですか。」
「何かで見た。」
先生の顔が、心なしか少し赤い気がする。
「先生、面白いですね。」
「うるせぇな。」
「まぁ、とにかく……」
唇が重なる。
「好きだ、A。」
「ふふ、私もです。」
本当に、恋愛に関しては不器用だなぁ……
でも、そんな貴方が大好きですよ。
・
・
。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+。+❤ฺ・
赤い桜模様の猫様、リクエストありがとうございました！
相澤先生書くの下手ですみません……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1062人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みりん - ヤバい…かっちゃん&轟くんと死柄木&ダビペアが好きすぎる…この前知ったばかりなのにハマってきてる。私がいる。 特にかっちゃん。私の心臓もたないよ。 (2023年2月26日 22時) (
レス) @page38 id: 4264beaf5b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 完全に私欲ですが！耳責め回を増やしてほしいです…！ (2023年1月4日 2時) (レス) @page46 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - お願いします夢主ちゃんと轟くんとかっちゃんの絡みをもっと増やしてください。 (2022年12月17日 16時) (レス) @page15 id: f9c36b0019 (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 物間くんめちゃ増やして欲しいです！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: 8fefdf43eb (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 雪桜さん！！ですよね！！ (2019年7月14日 7時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさもっち。
| 作成日時：2018年10月31日 0時
