鈴木さん家の日常 7

金曜日の午前 ページ30

ーースタジオ

スタッフ「お疲れ様でした。こちらはOKですが、お2人はどうですか？」

森「まぁこんなもんでしょ♪」

前「ですね。スタッフさん達がOKなら俺達も大丈夫ですよ。9割出来てるって自信はついたんで」

スタッフ「9割？じゃあもう一度やりますか？」

森「いやいや、そーいう意味じゃないよ」

スタッフ「？」

森「いくら練習してリハしたって残り1割は埋まらない。本場でファンの皆の前で嶺二とカミュとして演って初めて完成って言えるから」

前「そういうことです。カミュとして満足して満足させたいんで、ファンの皆さんを。俺達はそれで初めて100%以上の完成って思いたいんですよ。自己満って思われたってそこは譲れない」

スタッフ「そういうことでしたか。失礼しました！」

前「いや、俺の方こそややこしい言い方してすいませんでした。配慮、ありがとうございます」

スタッフ「いえいえ！ではお疲れ様でした！」

前「お疲れ様です」

森「お疲れ様〜♪
前野さぁー、この後仕事？」

前「はい。夜にラジオの録りがあるだけにしてもらってますよ。明日のこともありますし」

森「じゃあ翔太とランチしよーぜって話てんだけど、一緒に行かないか？」

前「予定はないんで構わないですけど････いいんですか？俺が行っても」

森「は？」

前「いや、だって翔太が祥太郎さんに話したいことがあるからそういうことになったんだろうし、俺は行かない方が････」

森「はぁ〜翔太がそう思ってるわけねぇの！俺は翔太から前野も誘うように頼まれたんだから」

前「え？」

森「お前にLINEも、どっちのグループLINEに送ってもお前だけ既読つかないって翔太嘆いてたぞ〜ブロックされてるかもってwまぁそれなら俺もだとは言っといたけど」

前「そんなことするわけないじゃないですか。ってかLINE何も来てませんけど････(カバンからスマホを取り出して)あ」

森「うわっ、充電切れーw」

前「そういえば最近充電ケーブルの認識が何かおかしかったような････」

森「充電なかったら通知も出ないし、そもそも既読つくわけないわな〜見れないし？」

前「ですね。あー････翔太に謝らないと」

森「いや、その前に充電すれば？」

前「それが今日充電器持ってないんで、帰ったらすぐ」

森「ふーん。とりあえず俺のモバイル充電器貸してやるから、充電出来るか試してみれば？」

前「ありがとうございます」



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