七ノ剣撃-雲の事情 ページ9
最初は街で彼女を見た時
私服姿の彼女はどう見ても女の子だった
その事で腹はたったけど…別にそこでだった
理由はわかってる…
元々、僕は彼女が好きだと分かっていた
けれど、どうしても話せなかった
数日経った時だった
彼女が放課後の教室で一人でいた
校則違反だと思い、声をかけようと思ったとき
僕は足を止めた…
彼女が泣いていた
何事にも無表情だった彼女が
話しかけても何も返ってこない彼女が
どうしても頭から離れなかった…だから
雲「何してるの？」
『！！』
彼女は僕がいたのに気づかなかったらしい
雲「もう学校閉める時間だから」
どうしてこんな言い方しか出来ないのか
自分に腹が立った
でも彼女は何も返さない
まぁ、彼女らしいのかな？
『…』
雲「！！」
彼女の顔を見ると罪悪感と後悔、そして恋慕の情が顔に浮かんでいた
でも、その瞳に僕は映っていなくて
僕に似ている誰かなのか…
雲「なんでそんな顔してるの」
『ッ！』
雲「…」
言いたくない…か
それだけで少し腹立たしい
その瞳に僕が映っていないことが、とても
雲「…いいから早く出ていってくれる？学校閉めるから」
彼女はそれでも動かなくてイライラした
僕は彼女を置いて去ろうとした時
彼女が僕の学ランの袖を掴んだ
『…』
少し、いやかなり心が舞い上がった
彼女が歩み寄ってくれた事がすごく嬉しかった
『…ぁ…』
雲「！」
小さかったけどちゃんと聞こえた
『…ありがとうございます』
そう言って彼女は去った
次はハッキリ聞こえた
透明感があって消えそうだったけど、芯があって
鈴のように美しくて、とても綺麗だった
僕はその場から驚きで動けなくて
しばらくしてしゃがみ込んだ
雲「かわいい…////」
どうしようもなく可愛かった
あの子がこの学校に入ってきた時から一目惚れで
初恋だった
声を聞いた時に胸の内に秘めていた感情が爆発しそうだった
でも、これで満足なんて出来ない
だから全力で僕のものにしたい
これまでのは僕らしくない？
知らないよ
本当に好きなんだ
外を見ると校門から出ていく彼女がいた
雲「愛してるよ」(微笑
だから頑張るよ
《僕の子孫も彼女に魅了されたか…》
《まぁ、僕は今でも愛してるけどね》
《君があの時ボンゴレを裏切ろうとも…》
《君があの時僕を殺そうとも…》
《あの時流した涙を…僕は知っているよ》
《だから、恨まないよ》
《A》
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夢純(プロフ) - ルカたん天使さん» ありがとうございます！精一杯頑張らせていただきます！ (2019年9月16日 12時) (
レス) id: c8e75c87a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルカたん天使 - 面白いです！頑張れ！応援してます (2019年9月16日 9時) (レス) id: dd53ace290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢純 | 作成日時：2019年2月25日 2時
