【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説 (ページ10)

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１ー８ページ10

「お嬢さん」

『！』

しばらくあちこちを動き回ると背後から声

振り向くと独特な模様の服装に身を包んだ男が立っていた

これは確か…

『アイヌ…』

１つわかることはこの者が知り合いではないということ

「良かった。何ともないかい？」

優しそうな顔立ちの男の顔には十字の傷
そして吸い込まれるような青い瞳…奥にはうっすらと緑が

私は言葉を出さず頷く

「噂をちょうど耳にしてね、珍しい服を着ていたからもしやと思ったんだ」

もし人さらいをして売春をさせているという噂が本当なら、彼は見ず知らずの、私を…

『なぜ金を払ってまで助けたんですか』

アイヌの男は優しく微笑んだ

「………、娘に似ていた」

『お子さんに』

「だからいてもたってもいられなくてね」

『あがとう、ございます』

軽く頭を下げる

「君はなぜあんなところに？」

『……、信じられないかも知れないですが実は東京にいたんです。目を開けたら突然雪原にいて迷ってたところを助けてもらったんです…まぁ…それも人さらいでしたけど…』

湯に浸かりしっかり体を温め乾かしたが北海道の寒さははやり尋常ではない

手が無意識に腕をこする