【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説 (ページ47)

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「………」

アシ(リ)パは空を見上げた
時刻としてはそろそろ昼過ぎだろうか

「もうすぐ日が暮れてくる。私たちはコタンに戻ろう」

「そうだね」

『もう帰るの？』

「ああ」

『そっか』

老婆に視線を向ける

『おばあちゃんー。アシ(リ)パたちもう帰るって』

「オマンルウェ？(行くのかい？)」

洗い残しがないかチェックしていた老婆の手が止まり

『エ！(うん！)』

「アー。ピ(リ)カノパイ(エ) ヤン(気をつけて行きなさい)」

３人の元へ

『気をつけてねだって』

「おばあちゃんも元気で」

歩き出すアシ(リ)パと杉元に

『またねー！』

手を振る

『………』

そして見えなくなると手を降ろし

『おばあちゃん』

チセの中へ

『おばあちゃん…あのね…私』

「A」

『！』

老婆はAの手を取り撫でる

「アシ(リ)パウトゥラパイ(エ) ルスイルウェ？(アシ(リ)パと一緒に行きたいのかい？)」

『………うん』

手を握り返すと暖かく皮膚が厚い
薄い自分の手とは違う、自然と生きてきた手だ

『アシ(リ)パたちと行きたい』

老婆はAの頭を撫で頷いた