今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:71,889 hit
小｜中｜大
４ー１ ページ30
朝方
まだ明るんで間もない頃
「杉元！杉元起きろ！」
クチャと呼ばれる仮小屋から幼い少女の声
「んあ！？アシ(リ)パさんどーしたの」
顔に傷のある男は慌てて起き上がる
「白石も起きろ！」
「痛ぁ〜い」
ボウズの男は叩かれた頭をさすりながら少女を見た
「準備しろ人に会いに行く」
「人？」
「今は別のコタンで暮らしてるからここから結構歩くんだ。本当はコタンから歩きたかった」
少女は男を睨む
「……えへへ」
アシ(リ)パと離れ小樽へ１人向かった杉元佐一は第七師団に捕まり
そののちアシ(リ)パはレタ(ラ)を連れ白石由竹と出会い協力し助けられた次の日の杉元には耳の痛い話
「その人に会ってどうするんだい？」
人に会おうと言うのは珍しいと思った
なぜなら彼女の住むコタンでの話を杉元は聞いていたからだ
「父が札幌で出会って連れてきたシサ(ム)だ。殺される１年前に」
「！」
「もしかしたら何か知ってるかもしれない」
５年前の金塊事件のこと
そして入れ墨の囚人たちのことも知っている可能性がある
「行こうか」
手がかりが掴めるかも知れないと自然に口角がつり上がった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
