【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説 (ページ20)

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２ー３ページ20

『何買おうかな…靴下かなー』

そういえば下着事情にも苦労した

明治時代に来た時の服は数年経って一式全てダメになってしまったのだ

現在はサラシと肌着さらには褌という形に落ち着く

女が下に布を当てる文化のない同性たちには女が褌を巻いてると大変驚かれたのを今でも覚えている

驚かずにいたのは…確かウイルクさんの娘さんだけだったような

『あ！そうだ！』

小樽からの帰り道で彼の娘さんのいるコタンに寄ろう

土産は小樽の食べ物か何かでいいか

『お肉の方が喜ぶかな』

思い出し顔を緩める

彼女は狩りが好きでしょっちゅう山にこもるからもしかしたら会えないかも知れない

『……』

私から会いに行く時は様々な理由があるが…

あの子が会いに来る時は必ず感情が高ぶり制御できないほど苦しくなる時だけだから

別れや寂しさで震える夜、こっそり私の住むコタンへ来ておばあちゃんと住む家…チセに潜り込み私の背に顔を埋めるのだ

そして皆がまだ寝静まっている頃に去ってゆくのでまるで夢のように感じる

しかし背に感じる温もりと一部の湿りを帯びた冷たさは本物

『……っ』

慌てて首を降る

支えになってあげたいけれどどうする事もできず、わからずこのままズルズルとこの関係を続けてる私にはいつまでも解決しようのない話しだ

今はただ彼女に会う事だけを考えよう

『元気にしてるかなあ！アシ(リ)パ』