僕の推しキャラ短編集〈2〉

イジワルな出会い【ザップ・レンフロ】曲パロ ページ16

学パロ
『やっぱり嫌いだよお前なんか』
そんな悪態をつくお前の言葉はいつも俺の心を揺らしていた




｢もうまたですかザップさん･･･今日で何回目ですか女の人に殴られるの･･･｣
｢10回目では？｣
｢ちげぇ！9回目だ！｣
｢いや変わりませんし･･･てか止めたらいいのに･･･｣
｢恋愛なんて楽しんだもん勝ちなんだよ！だからモテねぇんだよ｣
｢モテないのは関係ないでしょ！｣
急に廊下の方が煩くなった
｢なんだ？｣
｢あー(夢主)さんですね｣
｢誰だそいつ｣
｢えっ知らないですか！？女の人だったら誰でも知ってると思ったのに･･･｣
｢何が言いたいだ？レオ｣
｢ひぃ｣
(夢主)か･･･そんな奴もいた気がするな
｢俺ちょっと行ってくるわ｣
｢マジですか･･･やめた方が･･･ってもういない｣
｢あの人に何を言っても無駄ですよあっ今度ここに行きませんか？美味しかったですよ！｣
｢あっいいかも！ミシェーラも誘おうかな〜｣






｢おい｣
いつもと同じ台詞を言う
全部これで上手くいくそう思ってた
『なに？話しかけんな、他の女にも言ってるだろ？知ってるから･･･本当お前つまんなそーだな』
突然言われたその言葉
今まで言われたことがなかった
｢なんのことだよ｣
気づかない振りをして笑った



｢ザップさんいい加減懲りたらですか〜｣
｢いいや、ぜってぇ落とす｣
あれから妙に気になった
気に食わなかっただけだ
｢･･･無駄だと思いますよ｣
その言葉が何故かムカついた



『(やべっ教科書忘れた･･･借りに行くにも友達いないしな･･･)』
あいつ忘れたのか
気がついたら歩いてて
｢おっおい！これ貸してやるよサボるしな｣
慣れない言葉を言って震えてた
それを見てお前は
『･･･ふっありがと』
笑ってた
その笑顔が頭から離れなかった
今までになかったこの気持ち
気づかないようにしてた
けどやっぱり無理なんだな





『ついてくんなよ気持ち悪い』
また悪態をつく
けどその中に隠れてる優しさ
俺はそんなお前が好きなんだ




｢好きだ･･･｣
『･･･嘘つき･･･どーせ他の女にも言ってるだろ』
｢割と本気だからな俺は･･･｣
お前の心を揺らす言葉はあるか？
いつか絶対に
振り向かせてやるよ

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