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どうやら迷子らしいその人は、とりあえず仲間と合流したいと言った。凍傷が落ち着いて体が温まるまではこの小屋に居るとしても、仲間を探すには外に出ないと行けないわけで…。
その格好じゃあまりにも、だ。
「とりあえず貴方が履けそうな靴と…あと上着を探してくるので、ここで待っててください」
「え、いいのか？」
「いいもなにも、そのまままた外に出たらお仲間に会う前に指先が壊死しますよ。」
そう伝えて物置に向かう。確か、かなり前だけれどここに通ってくれていた医者のお爺さんが何かの時に置いていった靴があった気がする。…服は、さすがに私の服を着せることはできないけれど、大きめのポンチョがあったはずだ。マフラーか何かと併せれば幾分かマシだろう。
……それにしてもこんな雪山で寒中水泳、その上迷子になって寒さを筋トレで我慢していた、なんて……。流石に馬鹿のすることだろう。絶対に風邪ひくじゃん……。ああでも、逆に馬鹿は風邪ひかないのか。
多少失礼なことを考えながら物置の中を探る。
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作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年1月15日 8時
