眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ40)

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Episode 15 ページ40

Aside

はた、と、目を覚ます。

私はひとり、ベッドに寝かされていた。

「……起きたか、A」

「………チョッパー……。わたし、また……」

寝ちゃったんだ。しかも、せっかく私を仲間にしたいと言ってくれた麦わらの一味の皆の前で。

これでもう、ついて行くことは出来なくなった。
こんなお荷物、誰も船に乗せたいなんて思わないだろう。

「私どれくらい寝てたの？」

「今は多分30分くらいだ」

「そっか、」

「薬、飲むか？頭痛や体の痛みはあるか？」

「ううん、今回は大丈夫。ありがとうチョッパー」

心配そうに私の顔を覗き込んでくるチョッパーは、やっぱり可愛い。ふわふわの頬を優しく撫でてお礼を言うと、「感謝されても…嬉しくねぇぞ！このやろがぁ！」なんてにへにへと笑うから。私までにへにへしてしまいそうになる。

チョッパーと出会ってからもう5年以上経つけれど、ここ数年で彼は医学について本当に詳しくなった。一応私の主治医はくれはさんだけど、今では殆ど彼が診察と製薬をしてくれている。