眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ35)

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Episode 13 ページ35

ゾロside

頑なに「行きたい」と言わなかったAが、
まるで糸が切れたみたいに突然意識を失って倒れた。

「…っおい！おいA！どうした！」

何度名前を呼んでも反応は無い。呼吸は安定しているから気を失っているだけだろうが、あまりにも突然すぎることにその場にいた全員が驚き呆然としていた。

そんな中。

一部始終を見ていたのか、先程のばば…もとい、Dr.くれはと名乗った女が口を開いた。

「それがその子がアンタらに着いていけない理由だよ」

「……どういうこと？何かの病気…ってこと？」

ナミの問いかけに、ふぅ、と煙草の煙を吐くだけでそのババァは何も答えない。その代わりに

「とりあえずここに居たらAの体が冷える。風邪でも引いたら大変だ。その子は普通の女の子だからね。寝かせるから中に入りな」

「ついでにそこの患者2人ももう一度みせてもらうよ、無茶ばかりしよって」

そう言って、城の中へと入っていった。