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放課後がやって来て
私は矢巾と一緒に部室へ向かう。
更衣室へ入る時先輩たちとすれ違い挨拶を交した。
先輩たちは次の春高で最後の公式戦となる。
この公式戦で負ければ…引退。
バレーが出来る機会も少なくなる。
そう考えると、本当に最後のチャンスなんだ。
着替えを済ませると
朝干していたタオルを取り込み綺麗に畳む。
それを籠に入れると、
別の籠にはスポドリの容器と粉を入れ
籠を両手に持ち外の水道に向かう。
「A、終わったら置いててな」
スポドリを作り始めた時、
更衣を済ませた矢巾に声を掛けられた。
「ありがと。大体15分位で終わるから」
「りょーかい。じゃあよろしくな」
シューズを片手に持っていた矢巾は
反対の手でお願いのポーズをした。
お願いするのは私の方なんだけど…。
私は体育館へ行く矢巾を見送ると、
またスポドリ作りに戻った。
.
作り終えた頃、汗だくの矢巾が私の所に来た。
「うわ、汗臭」
「臭って言うな、臭って」
「ハイハイ、汗拭いて」
私はタオルを矢巾の頭にかけ、両手で拭き取る。
タオルを取るとボサボサになった矢巾の髪を見て
私は思わず笑みが溢れる。
「お、A、やっと笑ったな」
そういえば、最近泣いてばっかだった。
「…ありがとね」
私はもう一度笑顔で、お礼を言う。
そして矢巾にさっき作ったスポドリを渡した。
「なぁ…休憩の時は居てもいいんじゃね？
皆練習してないんだし」
「あ、そっか…」
「やっぱ体育館にAが居ないと
男ばっかで暑苦しいんだよな〜」
矢巾は天然タラシなのか、
たまに嬉しいことを言ってくれる。
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夜桜伊織(プロフ) - ハルさん» わっ、1年も経つんですね！？そう言って頂けて凄く嬉しいです！！ (2020年6月4日 0時) (
レス) id: 022836b4c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 一年越しで本当に申し訳ないんですが、この作品すごく好きでした！！！ (2020年6月3日 14時) (レス) id: f0b62f3d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜伊織 | 作成日時：2019年5月23日 20時
