episode32 ページ32
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試合が再開し、万作くんがつぶいた言葉
「さっきとギャップがありすぎる！！」
それも狙いか、それはゲームのリズムを崩すこと。
そう天気で例えるのなら前半は晴れ。後半は嵐だ。
急な切り替わりに冷静さをかいているこちらはついていけてない。
しかもそのことに気づいていない雷門は為す術がない。
雷門のフォーメーションはだんだんと崩れる一方で帝国のフォーメーションは形になっていく。
そして風丸さんの『疾風ダッシュ』が炸裂した。
かっこいいな、じゃなくて。
そのままボールは繋がれ『百烈ショット』が放たれた。
海腹ちゃんの『ウズマキ・ザ・ハンド』では止めきることが出来ず、2対2で雷門は帝国においつかれた。
雷門ボールで試合が再開し、まだ同点だと意気込む稲森くんだが、次の瞬間帝国の必殺タクティクスが発動した。
『インペリアルサイクル』と呼ばれたそれはボールを奪った瞬間目にも止まらぬ早さでゴール前までボールを繋ぐというものだった。
気づいたらゴール前まで来ていた帝国に海腹ちゃんは手も足も出ず佐久間くんのシュートを許してしまった。
ついに逆転された。
残り5分。これを負ければ本戦への出場は間違いなく出来ないだろう。
タクティクスにはタクティクスでしか打ち破ることはほぼ不可能。そして俺らにはタクティクスは無い。
いや、一つだけ。それっぽいのがある。
＿＿＿
「一方的な試合になってきましたね」
「ふふふ、どうかな。まだ雷門にはカードが残っているように見えるけど。あの監督の顔あれはまだなにか企んでいる顔だ」
そうは言ったが長身の彼は無意識に12番を目で追っていた。期待しているのは皇帝だけではなかったのだ。
＿＿＿
ピピとイレブンバンドに指示が届いた。
『Aくんの思う作戦を伝えてみてください』
俺の思う作戦。
一つだけ思い浮かんだ。大丈夫。
監督からの指示だから、指揮をとっても恨まれることはないはず。
「みんな。サッカー版ごっこをやろう」
一度みんなを集めてそう声をかけた。
「あれは休憩を兼ねたレクレーションだったはず」
「あれに何らかの意味が？」
「うん。きっとうまくいくよ。冷静になれば、線だって見える」
この作戦は、簡単に言うとポジションの範囲外にはボールを負いに行くなということ
何故か俺だけ範囲が広くて、監督がやれますよね。と圧をかけてきたのを覚えている。
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ねこ@自己満小説(プロフ) - ショウさん» そう言って貰えて嬉しいです！またゆっくりと更新続けていきたいと思います (2024年1月3日 2時) (
レス) @page4 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ - 主人公が凄く自然に作品に溶け込んでいて、ストーリーの構成もしっかりしているので、とっても読みやすくて面白かったです！！更新をゆっくり待ちます…d(￣ ￣) (2023年12月31日 16時) (レス) @page26 id: 50362133ba (このIDを非表示/違反報告)
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