２９話 ページ32
11月に入り、少し肌寒くなってきた。
あれから１ヶ月程度たったけどまだ作戦は実行出来てない。
そして、只今緊急事態。
靴箱から上履きを取り出した時に気づいたんだ。
また手紙が入ってることに。
いや、前の経験から考えて他の生徒でしょ。って思ったけど違う。
最近、告白される頻度が減ってきて終いには無くなったから。
...変な空気読むのはやめてほしい。
アタシはうるさい心臓を宥めながら教室に入った。
幸い、明らかに動揺してるアタシの様子には誰も気付かなかったけどアタシ以上に緒方と様子かおかしかった。
こっちをチラチラと見ては目を背け...明らかに動揺してる。
...もう、分かったよ。実行するしかないね。
放課後になり、手紙の内容通りに体育館裏に向かう。
そこに居たのは...やっぱり緒方。
「な、夏生さん」
「...何？告白すんの？」
相変わらず空気を読まないアタシの言葉に緒方が吹き出す。
...ふざけてないと平静を保てないんだよ。
「な、なんで夏生さんはまた！」
「ごめんごめん」
緊張していた空気が少し和らいだ。さっすがアタシ。
「で、話って？」
「ああ、それは...」
アタシは何でもないように緒方に尋ねる。
あくまでも、作戦がバレないようにね。
「入学式してからずっと好きでした！付き合ってください！」
はぁ...なんでこう、こんな恥ずかしいセリフを言えるのか。
アタシは恥ずかしくなるより先に呆れてしまった。
でも、引いてられないね。反撃してやる。
「アタシもね。アンタの事、好きだよ」
「へ？」
よしよし。驚いてる。
アタシの言葉責めはまだ終わらない。
「ヘタレでも何だかんだ素直に伝えてきて。何だかんだ便りになって...そんなアンタが好きだよ。遅くなったけど返すよ。返事は、OK」
言ってて恥ずかしくなったけど１番恥ずかしがってるのは勿論緒方。
一人でオーバーヒートしてる。
...作戦は、成功かな。
「こ、こ、こ、これからも、よろしくお願いします！」
「ふふっ」
「なんで笑うのさ！」
「ごめーん」
ようやく口を開いたと思ったらこんな事言い出すもん。
そりゃ笑っちゃうでしょ。
「こちらこそ、これからもよろしくね？」
「う、うん」
でも、良かった。思いを伝えられて。
今伝えられなかったらきっと逃げてたもん。
...素直になれなくて弄っちゃうかもしれないけど、これからもよろしくね。緒方。
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花蓮(プロフ) - 少しでも興味を持ってくださったら「オリキャラ・夢主作ります」で調べて、コメント下さい！ (2017年9月17日 13時) (
レス) id: 5f15bb39d2 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 初めまして！花蓮という者です！普段は「きゃらふと」様を使って、女の子を作っています。突然で申し訳ないのですが、夏生叶恋ちゃんを作っても良いでしょうか？気に入って貰えたら使って貰って構いませんし…是非考えておいて下さい！ (2017年9月17日 13時) (レス) id: 5f15bb39d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2017年9月14日 17時
