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貴方side
『るぅとくんの病室寄って帰ろうかな…』
やっぱり心配なものは心配だ。ころんくんだけに任せてられないしね!
『さとにぃ先帰るね!』
さ「え!?ちょっ」
さぁ、病室へ行こう!と元気よく(?)病室を出た。
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『るぅとくん!来たよ………え?』
起きていることにもびっくりしたが、それ以上になんでそんなに、
『睨んでるの、?』
自分でも誰でも、分かるほどにこちらを睨む。
悪意の籠ったような目でしっかりと。
る「すみません、もう来ないで貰えますか?」
『どうして、?』
る「そんなの…貴方が、貴方が……っ。もう帰ってください、それでは」
ぷいっと反対方向を向く。
こちらを見たくもないというように窓側に視線を落とす。
帰れと言わんばかりに、病室は静まり返っている。
『帰るね、』
そう言って部屋を出た。
何を言う暇もなく、頭も生理ができなかったからか、
不思議と頬に水が伝っている。
『…』
こ「あっ、」
『!ごめんね、』
追いかけてこない、自意識過剰だ。
全て自分の力で終わらせられるなんて、
『そんなわけ、ない…』
何をしたか、なんで嫌われたか、そんなの分からない。分かろうともしない。
そんな私、醜い私を好いてくれたのは、
るぅとくんでも…ころんくんでも…
そして私でもない
『"さとにぃ"……』
ただ一人だ。
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叶乃(プロフ) - テストファイト!私もあと1ヶ月しかない…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 遅くなったけど、続編おめでとう!これからも頑張ってね! (2023年2月1日 12時) (レス) @page12 id: 2feb4c0bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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