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貴方side
『莉久くん、戻ってこないな…迷ったとかある、?』
学校入学してだいぶ経つよ?もうそろそろ12月だよ?今も寒くて、ちょっと震えてんのに
こ「寒くない?」
『大丈夫だよ!全然、ほら!私肉厚いから(?)』
いまの発言大丈夫?考えてみると、女子として終わってるかも。
こ「これ…」
目の前にスっと出されたのは、ころんくんの着ているパーカーだった。少しでもという気遣いだろう。
『ありがと。』
なんか素っ気なくなってしまっ気がするが…まぁいっか。
パーカーに袖を通すと、いつもは小柄に見えていたころんくんだけど、流石というように少し大きめだった。
こ「僕寝るから、」
『是非寝てください。』
ほんとに倒れちゃうから、できるだけゆっくり寝て欲しい。心配するしね。
ころんくんがそう言って横を向き寝る体勢に入り始めたので、私もカーテンを出て、先生をソファで待っていた。
こ「…」
そんな私は顔が真っ赤なころんくんに気づくこともなかった。
ーーーーーーーーーー
保健室に音もなく静まり返っていた時、ドアが控えめにガラリと開いた。
先生「ごめんなさいね?待たせちゃって、会議で遅くなってしまって。貴方は何年生?そこに寝てる子は?」
『私は神崎Aで、一年生です。そこで寝ている男子は、青木論で、こっちも一年生です。』
先生「そう。言ってもらって、待たせてしまったとこ悪いんだけど、貴方は教室に帰りなさい」
『了解です。失礼しました。』
そう言って保健室を出る。本当は心配だけど、授業を出ない訳にも行かない。
それにしても、
『莉久くんどこに行ったの?』
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叶乃(プロフ) - テストファイト!私もあと1ヶ月しかない…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 遅くなったけど、続編おめでとう!これからも頑張ってね! (2023年2月1日 12時) (レス) @page12 id: 2feb4c0bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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