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元木湧side
Aのプリンがなくなったらしい。まぁ食べたのは俺なんだけど、結構怒ってる。
やり過ごせるかなって思ったが、たまたま通りかかったがりさんに暴露された。
『プリン食べたの湧くんなの？』
「ごめんって、美味しそうだってから」
『美味しそうだったからって勝手に食べる？食べないよね？』
「そんな怒る？」
『怒るよ！期間限定でやっと見つけたのに、、、』
「だったら自分のものに名前書いとけよ」
『私物全部に書けって？』
「取られたくなきゃ」
『反省ないの？！』
「悪いとは思ってるけど、そんな怒んなくていいじゃん」
『っ〜！湧くんのバカ！知らない！』
そう言って部屋を出て行った。数秒後に携帯とゲームを取りに帰ったのに少し笑ってしまったのは内緒。たぶんHiHiか美少年の所だと思うけど。
もう一度言うが、こんなに怒るとは思わなかった。
“「このプリン誰？」
「俺のじゃないー」「期間限定だって、美味しそう！」
「Aじゃない？」
「嬉しそうにしまってたよね」
「食べていいかな」
「本当に湧さ、そろそろ本気で怒られるよ」
「だいじょーぶ、いつもこと」”
こんな感じで、今回も「湧くんまた食べたのー？本当にさぁ笑」って言われるかと思っていた。
舞台のリハ中、必要最低限のことは話してくるが、それ以外は会話０。
Aはずっと檜山や青木、豊田と話している。
「あのさ、さっきのもしかしてやばかった？」
「いえ、がりさんのせいじゃないですよ。湧が悪いので」
「Aが俺らの楽屋でずっと機嫌悪かったけどどうしたの？」
事情を知らない瑞稀くんとはしもっちゃんが来て、話す。
「それはお前が悪い笑」
「はしもっちゃんが声かけても冷たかったから相当だよ？」
「ずっとポケモンしてたよね」
それから話すこともなく、リハが終わった。
Aも楽屋に戻ってこなかった。荷物は休憩時間に瑞稀くんが回収していた。
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作者名：とく。 | 作成日時：2023年1月4日 21時
