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「まァじでどうしよ…」
「知らねェ」
「てか、シンスケ怒ってない?」
「何、怒ってるの?」
「ンなことねェよ、つーか」
「何で俺ン家いんだてめーら」
そう言い、私と神威くんの首根っこを掴んで外に追い出そうとする。それに私たちは嫌だ嫌だと言い、高杉のベッドの上にダイブする。
「学校行けよ」
「こっちのセリフ〜!ね、神威くん?」
「それもこっちのセリフ〜」
「あははは!…はァ」
私と神威くんが何故高杉の家にいるかと言うと、まァ簡単なことだ。私がそうくんに会いたくなかったからである。
神威くんに電話をして、高杉の家に行くことになった。『どうしよう』『じゃあシンスケの家集合ね』というノリだ。
「じゃあシチュエーションしてみる?」
「オイ、何で俺が」
ぐいぐいと神威くんに背中を押される高杉。するといつもの私のあの感じに慣れてるのか、ハァ、とため息をつくと私と目を合わせた。
「好きだ。付き合ってくれねェか」
「グフッ…もちろん!!ガバァッ!!」
「お前何やってんの!?」
「ごめんごめん、ちょっといつもの癖で…」
そう照れながら言う私に、先程渾身のドロップキックをかました神威くんはゾゾゾッと体を震わせ「キッショ!!!!」と言う。
「とりあえず高杉はやめて。OKしちゃう」
「意味分かんねェ」
「お前の気色悪さを改めて知ったよ」
「私は断り方を教えてほしいんだってば!!」
そう言い、ゴロゴロと床を転び回る。そんな様子の私に高杉と神威くんは呆れたように溜息をついた。
「俺たちがごちゃごちゃ言うより、Aの言葉でフった方がいいよ」
「その通りだ。俺達ァ他人の恋愛に口挟むようなことはしねェからよ」
『他人の恋愛』高杉の口から発せられたその言葉に少し胸が痛くなった。私はそれを無視して、「…うん」と返事をした。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時