34 ページ35
.
「甘酸っぱい恋がしたい」
「何だ急に」
あれからそうくんの仲直りしたからといって、高杉と気まづくなるということはなかった。なんてったって私たちは親友なのだから。
今日も今日とて屋上で恋愛小説を読む。高杉にしてもらいたいシチュエーションには付箋をする。
「高杉ここ!ここだよォ、これ!きたこれ!!」
「うるせェ、どこだよ」
「お前、俺の事好きなの?」(高杉の腕を軽く引っ張って言っている)
「お願いします!!」と頭を下げて言う。高杉は「なんでこんな気色悪ィセリフ…」とブツブツ言っているが関係ない。こいよ。
「お前、俺のこと好きなのか?」(高杉様のクソイケボ)
「ぐっ、ふゥ…!」
「吐きそうだ」
「このまま天国へフライアウェイできる」
テンションが真反対な私たち。「沖田にやってもらえよ」と高杉に言われる。その言葉にうーん、と考え込む。
「なーんか、そうくんは違うんだよね」
「何がだ」
「分かんない。あ、飴ちゃんくれるの?ありがと」
「そうくんはしっくりこない」と高杉がくれたぶどう味の飴を口の中に入れながら言う。高杉は私の言葉に眉間に皺を寄せる。
「今日ファミレス行こ!パフェ奢ってくれるんでしょ?神威くんにメールしとこ〜」
「高ェやつ頼むなよ」
「え〜?どうしよっかな〜…ったァ!!わかってるわかってるってば!」
女子の脳天にチョップを入れるなんて恐ろしい男だ。神威くんも高杉もジョークが通じない。
「2人が私の頭叩くからどんどん阿呆になってく」
「元からだろ」
「…否めない」
「そろそろ昼飯食うか」
「えッ!食べる〜!購買行こ〜!!」
.
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時