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「あ、ねえ二人とも」
「あ?」
「何?」
「ファミレスでご飯食べてこうよ」という私の言葉に「いいじゃん!」と女子のように目を輝かせる神威くんと「めんどくせェ」と私から目を逸らす高杉。
「えーいいじゃんシンスケ行こうよ」
「そうだよ行こう?」
高杉の両腕を二人してぐいぐい引っ張る。それを高杉は呆れたように見て「…しょうがねェな」と言った。
「やったあ!…ってちょっと」
「ん?なに?」
「なんで私の肩に腕を回しているんだ貴様」
「えーいいじゃん減るもんじゃないし」
「…クソウザい」
「えっ!今なんて?ねェ??何て?」と私の両肩を鷲掴みにし、この世に存在するとは思えない力を込めて私と目を合わせる。
「かっ!神威くん!!いたっ、いただだだだ!」
「なんか言うことあるんじゃないのー?」
「すみませんでした…って高杉!!どこ行こうとしてんの!」
「…あ?入るんだろ、ファミレス」
そうして高杉は親指でクイッと後ろにあるファミレスを指す。私たちが喧嘩している間にいつのまにか着いていたようだ。
「えっ、シンスケ奢ってくれるの?助かる〜」
「誰もンなこと言ってねェだろうが」
「神威くんって現金だよね。腹黒い」
「…」
「いだだだ!!ごめんなさいごめんなさい!」
「Aお前、学習能力無さすぎだろ」
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時