元花柱の女の子

34話 ページ37

先輩たちが来た。



パ「なにやってんのー！」




あとはパンダ先輩に任せよ。


東堂さんはもう嫌いです。




伏「悪い、声かけるべきじゃなかった…」



「別に…大丈夫。このぐらい怪我の内にも入らないから…」



伏「…でも、一応家入さんに見てもらいに行くぞ」




怪我の内に入んないのに…



「だから大丈夫だっ……」






立ちくらみ。


目眩。


頭痛。




足に力が入らなくなった。




なんで…？





今思えば、今日は夜明けまで猗窩座と戦って、



先生と本気の勝負して、



その疲れを知らないふりして、



東堂さんの攻撃をくらったからか…



ははっよく持ち堪えたな私…




パ「ありゃ、恵早く医務室連れてってやれ！」


狗「ツナマヨ！」


伏「分かってます！行くぞ！」



何も力が入らず、伏黒さんに担がれ医務室へ運ばた。






「もう……疲れた」


気づけば私は気を失ってたみたい。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


伏黒side





俺を庇った花宮を医務室へ連れていく途中、花宮は気絶した。あんな拳で花宮が気絶することはまずない。



だがどうしてだ？



それに「もう……疲れた」



何をそんなに溜め込んでいるんだ…？


タメで、1番最初の仲間。
なのに俺は何も知らない。




何もしてあげられない。




伏「家入さん！！」



だからせめてものお前への償い。



伏「花宮が！」




･････




家「疲労だな。それもかなりの」



伏「疲労？」



家「ああ。だいぶ溜め込んだからそれが今日に出たんだろ。花宮、今日何してたか分かるか？」



今日？



それは確か…


伏「夜中の任務、五条先生との本気勝負、東堂さんの攻撃をひたすら交わしてたぐらいですかね…」




何かが引っかかる…



こんな程度で花宮は倒れるか？




ちょっと待ってろ、そう言って家入さんはどこかへ行った。


ベッドに寝かされる花宮を見て俺は言った。




伏「少しぐらい頼れよ、仲間だろ…」





だが本人には聞こえてない。けど今はそれでいい。



数分後家入さんは戻ってきた。



伏「…伊地知さん？どうしてここに」


家「花宮の任務に同行してたからなここで聞こうと思って」



伊地知さんを見ると明らかに挙動不審になっていた。



伏「花宮の任務は何だったんですか？」


伊「えっと…その、」




歯切れの悪い伊地知さん。


もしかして…





伏「口止めされてるんですか？」


伊「っ！」


伏「お願いします、教えてください。」

35話→←33話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す