ＨＩＧＨ ページ26
綾部「Aさーん」
裏から聞こえてくる間延びした声に、振り返るとそこには若干薄汚れた綾部がいた。
貴女「ん〜？」
綾部「怪我平気ですかぁ？」
気遣ってくれているのだとわかると、嬉しくなる。
不幸に見舞われた心が、少しの幸せで救済される。
貴女「大丈夫だよ、この通り元気さ」
綾部「……そうですかぁ、それはそうと、ちょっと話せませんか？」
貴女「何を」
綾部「祠ですよ」
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木々をかき分け、獣道を進んだ先、鬱蒼とした暗闇の中にそれはあった。
祠の前では、四年生の四人組が神妙な面持ちで立っていた。
貴女「何が？」
田村「訓練中に発見した。話をする前にお前は大怪我で倒れたから、こちらでも探していたんだ」
祠を見る。
塗装が剥げて木目が覗く屋根に、メチャクチャに破壊された小さな小部屋。物置ほどの大きさの部屋は、中にあった捧げ物も散乱している。
タカ丸「酷いね……」
守一郎「罰当たりだ」
険しい顔で祠を見つめる。
貴女「風化しての壊れ方じゃないな。明らかに人の手が加わってる」
綾部「でしょうね〜、直したらなんとかなりますか？」
貴女「ならない。見た目だけ整えても中身が直らなきゃ何かを封印する力はないよ。ここまできたら専門家に頼もう」
田村「そう言うのに強い寺を調べるか」
はぁ、とため息をついて項垂れる。
やっと手がかりを掴めたのに、と考えるとその気持ちもわかる。
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貴女「────と、言うわけでそう言うのに強い寺を知りませんか？」
利吉「私は幽霊の類は信じないが……祠が壊れてから不幸が続くとなれば心配だな。
ここから少し離れているが、除霊などが強い寺を知っているよ」
貴女「じゃあ教えてください」
そう言うと彼は地図を取り出して話を始めた。
彼の言う通り、隣町どころか海も越える。かなりの時間を要することになりそうだ。
この間の仕事を休むことになりそうだが、本当あのことを話すわけにもいかない。
貴女「どうしたものか」
,
.
.
学園長「一つお使いを頼まれてくれるか？」
貴女「ぎゃっっ！？」
いきなり後ろから声をかけられ、飛び上がった。
学園長「この辺りに届けてもらいたいものがあるんじゃ。届けてくれ。
.
────お主の用のついでに、な」
目を見開く。
この人を買い被っていた。
この学園でトップに立っているだけのことはあるな、と驚いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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柑橘 - この作品が一番好きなんです！いつか最新される日を願っています…！ (3月13日 15時) (
レス) id: 9eaae6032f (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - 更新がありますように…！(*´･ω･) (6月11日 3時) (レス) @page26 id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 更新待機中(*・∀・)つ (5月24日 21時) (レス) @page26 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
光陰矢のごとし(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。個人的に天女ものが大好きでこの作品を読ませていただきましたが、とても読み応えがあって、続きが気になります笑これからも更新頑張ってください！！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page26 id: 04bb5063ad (このIDを非表示/違反報告)
にょきにょき(プロフ) - コメント失礼します。3回ほど読み返しましたが設定から内容ストーリーも新鮮で斬新でとても好きです。下級生、くのたまちゃん達が好きなので読んでいてとても嬉しい？わくわくしております！主人公ちゃんには幸せになって欲しいと思いましたね← 更新応援しております！ (2022年9月25日 9時) (レス) id: 7282b40af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉夜月 | 作成日時：2022年1月7日 1時
