落とし穴 ページ48
「どうしてっ、ここに！？」
少年は動揺でキャパオーバーしているだろう。
私はその様子を見て、ため息をつきつつ、言った。
貴女「天女というのはやめてもらえないか。私はただの人間だ」
「………でも」
貴女「一年生とは仲良くさせてもらっている。取り敢えず今は協力だ。
無事に帰ったら恨んでもらっても構わない」
「……わかりましたよ」
少年はじっと私を見つめたと思うと、諦めたような安心したような微妙な顔で言った。
.
少年の名前は、浦風藤内といった。そして彼がいうには……
藤内「そこに転がってる神崎左門と、次屋三之助なんですか、すっっっっっっごい方向音痴なんです」
貴女「……」
二人を指差して藤内くんが言った。
そして呪詛のように「作兵衛はどうしてもっとしっかりと縄をつないで置かなかったんだ」た呟き始めた。
この子、色々と大丈夫か？
貴女「それで、方向音痴なのは分かったけど、どうして山の中を疾走して目の前にいた人にも気づかないで激突して穴に落ちて君達も落ちたのか、
私には少し理解ができない」
藤内「不運委員会の数馬がいますから」
貴女「君達、一回休め」
私は脊髄反射レベルでそう言った。
.
.
.
貴女「リピートアフターミー。目の前を見ろ！」
左門＆三之助「「前を見る！」」
貴女「分かったか？
目の前に人がいたら止まれ。絶対激突するな。
そして前を見ろ。
引き返すことを覚えろ」
左門＆三之助「「はい！！」」
.
作兵衛「あれで二人が変わったら苦労しないよ」
孫兵「でも、今回だけは僕たちの方が悪いよ…」
私が方向音痴二人をお説教している間、隣からそんな感じの会話が聞こえてきた。
.
.
.
あの二人をお説教して、私は頭を抱えた。どうやってここから抜け出そうか悩み始めた。
幽霊は当てにならない。
壁は登れない。
縄なんてない。あっても無理。
この森、すっごい静かだった。
貴女「詰んだ！！！！！！」
３年「「「！！？？」」」」
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みこち(プロフ) - 更新お待ちしています！ (2019年5月29日 6時) (
レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 済みません。六年生達がブレスレットの存在を知っていると仮定して妄想しました。 (2019年5月24日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 夢主「えっ？あ…これは、きり丸君から貰ったんです。』仙蔵「嘘を言うな！あのきり丸が天女のお前等にそんな真似をする訳が無いだろう？』伊作「そうだよ！おかしいじゃないか！あのきり丸が！』なんて。 (2019年5月24日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - みこちです。更新読みましたが、矢張り心配です。口調からして三年生か六年生達の誰かとは思いますが、矢張り完全にまだ誤解したままみたいです。頭に浮かんだのですが、潮江「んっ？おい！お前、腕にしている其れは…！』 (2019年5月24日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
Hakuga0.2(プロフ) - みこちさん» お待たせしました。実はブレスレットの件は少しまだ案が浮かんでいません……。物語の続きを、ご期待ください！ (2019年5月14日 19時) (レス) id: dd7b975cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉夜月 | 作成日時：2019年4月3日 16時
