#70☆ ページ20
大貴side
大「ふぅーふぅー…うぅ…」
分娩台に乗って脚を広げられて数分
パシャ
と音がなって足元が濡れた
萌「ぁ、破水しましたね〜。胎児もすぐそこまで来てますのでね〜」
破水したと同時に子宮口も全開に。今までよりも痛い陣痛に変わった。先生、陣痛が来るタイミングで内診するから痛くて号泣状態だった。
大「うぅ…ッ。ふぅー…」
萌「次陣痛きたらいきみましょうか」
そう言われ次の陣痛を待つ。
涼「大ちゃんッ。後ちょっとだからね!」
そう涼介が声をかけてくれる。俺は痛みに耐えることに必死で頷くことすら難しくて手を握ることしか出来なかった。
涼介は声かけるだけじゃなくて汗を拭いたり、飲み物くれたりすごくサポートしてくれて手も繋いでくれてる。それだけで不安が少し無くなっていく。
大「ん。ぁ、きた…んんーー!」
萌「すごく上手です!赤ちゃんの頭も見えてきてますからね」
「もう、いきまなくても、引っ込まない所まできましたよ。触ってみますか?」
なんて言う先生のことばに甘えて触らせてもらった。
大「…うぅ…グスッ…」
涼「どーしたどーした!今までのこと思い出しちゃったか」
大「…っ、ん、んんぁ、!」
涼「痛いね…大ちゃん偉いね、偉い」
大「はぁはぁ、りょ…」
涼「もう、赤ちゃんのお顔出てくるからねっ、」
そう励ましの言葉を貰いながらもいきみ続けてたんだけど、やっぱり陣痛を長い間耐えていて、体力を消耗してたこともあって上手くいきむことが出来なくて中々出てきてくれなかった
大「うぅ…、んんんー!!」
萌「今頭の1番大きいところが挟まってるのですごく痛いと思います。」
大「…いたい、はぁ、んぁぁ、!」
涼「あとちょっと、」
なんて涼介が声をかけてくれるけど、頷くことすら出来なかった
大「んんーー!」
萌「頭出ましたよ〜!もう力抜いてくださいね」
涼「もう、出てくるよっ、」
大「ん、はぁっ、はぁっ、」
力を抜いているとにゅるんと何かが出た。今の流れで言うと、赤ちゃん。けど産声が聞こえなかった
大「…泣かない……」
涼「だいじょうぶ、泣くよっ、」
大「…ないてないよ…」
涼「だいじょうぶっ、きっと泣いてくれるっ」
なんて声をかけてもらいながら優しく抱きしめてくれた。約2年前に流産したことが頭の中を過ぎった。また、小さな命を無くすんじゃないか不安で仕方なかった。
それから数分後
『…ふぇ、おぎゃー!おぎゃー!』
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のん - 羽琉さん» お体お大事になさって下さいね・・・。 (2021年9月8日 17時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 羽琉さん» そうだったんですね・・・。公開される日を楽しみにお待ちしております♪ (2021年9月8日 6時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
羽琉(プロフ) - のんさん» まだ書き途中なので非公開にしてあります。すいません(><) (2021年9月7日 23時) (レス) id: af72e7214a (このIDを非表示/違反報告)
のん - 羽琉さん» 深夜に更新された様なんですが、以前からある94話までしか拝見できないみたいなのですが・・・(汗) (2021年9月7日 22時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 羽琉さん» 久々の更新、嬉しいです! ゆっくりで構いませんので、今後も更新お待ちしております! (2021年8月11日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽琉 | 作成日時:2020年5月3日 21時