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.Aside
「は...???」
目を点にして口を開きっぱなしの彼、真冬くん
まあまあ整った顔が台無しな見事な阿呆面ね。
なんて、彼にそんな顔をさせたのは私なんだけど。
世間一般的には非常識な発言、それでも私にとっては最大の癒しを手にする大事な発言
それをいざ他人に向ければこうなるのは知っていた、しかしそれでも
彼は何でもすると言った。
自分の言葉に責任を持たない男が大っ嫌いな私にとって、それは最早誓いに等しい宣言なのだから。
こうなった以上、ヘブンを彼にはつくってもらわないといけない...!!!
「ちょっと、いつまでだらしない顔をしてるつもりなの」
「め、メイド?メイドってあの...メイド?」
「そう」
何度も言わせないでちょうだい、と睨みを効かせる。
「えと...その、ちょっとどういう意味か理解が追いつかないんだけど」
「言葉の通りよ」
開いた口が塞がらないみたい。
「じ、冗談だよね...?」
はあ?
ひ、と本気で殺すような目に彼が怯える。
「冗談なんで冗談じゃないわ。
いい?私の願いはひとつなの。」
「め、メイド服...」
わかってんじゃない。
あなたに叶えてほしいの、
それが落とし前ってもんでしょ。
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作者名:百瀬らぶ | 作成日時:2018年10月20日 16時