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今すぐ逃げ出したいけど、身体は動く気になれんくて。
どんな顔で会えばいいのか分からへんけど、会わなどうしようもないのも分かってる。


第一声になんて言うべきかをちゃんと頭の中で考えて行こうと思って、寝たフリでベッドに横になる。


頭のどっかがガンガンと鳴り響いて、いちいち思考の邪魔をする。


身体を包むすばるくんの香り。
落ち着くはずのこの匂いが、今はちょっとだけ胸を締め付ける。


「……すばるくん」


掠れた声で彼の名前を呼ぶ。
直接触れた、すばるくんの熱。


自分自身の熱と溶け合って混ざり合って、全神経がすばるくんを知覚してるみたいな気分やった。


“ただよし”


僕の名前を呼ぶすばるくんの声がまだ耳元に残ってる。


“忠義、好きやで”


そう聞こえたのは、僕の幻聴か願望か。


寝起きの生理現象と、昨夜の熱を思い出した相乗効果で身体が暑くて、自身の下腹部に熱が集まりかけたのと
ガチャリ、と大きな音を立てて寝室の扉が空いたのはほぼ同時やった。


慌てて伸ばしかけた手を引っ込めて、びっくりして好都合にも萎えたソコ。


「大倉、起きた?」


心臓がバクバクしてるのは急な物音にびっくりした余韻なのか、すばるくんに対する後ろめたさからなのかは分からへんけど、変に汗が吹き出てるのに気づく。


あれ、なんか頬っぺが熱いのは興奮してるから?
息が上がるのは、さっきまで疚しい事を考えてたから?


僕の頬に触れるすばるくんの手がひんやりとやけに心地良いのは、すばるくんの手が濡れたタオルを持ってるから?


「……やっぱり熱やな」


そう呟いたすばるくんは、僕のおでこに濡れタオルを置いて頭を撫でた。



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3→←とける、とろける1



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設定タグ:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 渋谷すばる   
作品ジャンル:恋愛
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神流(プロフ) - 杏奈さん» 一応、『今夜このまま』というタイトルで書かせて頂いておりますが、もしかしたらログインユーザーでないと見つけられないかも知れません...こちらのサイトの決まり上申し訳ないです(泣) (2019年2月26日 16時) (レス) id: eb9eb7727a (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 裏短編集読みたいのにもう長らく見つけられてません(泣) (2019年2月18日 22時) (レス) id: ef58cf710e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神流 | 作成日時:2018年11月15日 12時

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