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警報が解除されたのは、それからしばらく後だった。

《セキュリティレベルを解除します》

《繰り返します――》

校内に張りつめていた空気が、ようやく緩む。
教師たちの指示のもと、生徒は順次教室へ戻され、
点呼と簡単な確認が行われた。

そして――その日の“公式な結論”。
侵入者:マスコミ関係者
目的:雄英内部の無断撮影・情報収集
被害:なし

職員会議でそう報告され、
そのまま事態は収束したことにされた。

「最近はどこも必死だからな」
「警備が強化された証拠だろう」
教師たちの会話は、表向きは穏やかだった。

オールマイトも、生徒たちの前では明るく振る舞う。
「皆さん、怖かったでしょうが、もう大丈夫!
雄英の防犯体制は万全ですよ!」

笑顔。拍手。安堵の空気。
――だが。
校舎の廊下、少し離れた場所。
相澤は、壁にもたれたまま、腕を組んでいた。

(……マスコミ、ね)
彼は、報告書に書かれていない“違和感”を捨てきれずにいた。

警報の鳴り方。侵入経路。
そして――(屋上)
あの場所に、偶然マスコミが紛れ込むか?

視線の先。少し離れたところで、が歩いている。
いつも通り、気だるげで、面倒くさそうな足取り。
周囲と変わらない、普通の生徒の顔。

――だが。
相澤は見ていた。警報が鳴った瞬間の、あの女の目を。

(……あれは、
 “巻き込まれた側”の目じゃない)

一方。Aは、何事もなかったように欠伸を
噛み殺しながら歩く。

(マスコミ、ね)
(便利な言葉だこと)

フェンス越しに見た、
白い髪と、手と、黒い闇。

(あれを記者で済ませるなら、この学校、相当おめでたい)

口には出さない。誰にも言わない。
ただ、胸の奥で、静かに確信していた。

(……次は、もっとちゃんと来る)

表向きは“日常”に戻った雄英。けれど、
その裏側では、確実に――何かが、雄英を見つけていた。

そしてそれは、もう目を逸らすことを許さない段階に
入っていた。

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鈴カステラ(プロフ) - Muさん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (1月17日 22時) (レス) id: 4bba896066 (このIDを非表示/違反報告)
Mu - すいません七話でした (1月17日 22時) (レス) @page7 id: 5ef27b7515 (このIDを非表示/違反報告)
Mu - すみません。八話の最後の当たりリリカになっているんですけど、、 (1月17日 22時) (レス) @page7 id: 5ef27b7515 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 神作をありがとうございます!更新待ってます! (1月14日 13時) (レス) @page28 id: 48c0cfb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴カステラ | 作成日時:2026年1月5日 19時

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