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『じゃあ手分けして行動しようか』

桃喰の声は軽いが、芯があった。
戦況を一瞬で整理し、最短で最善を選ぶ――いつもの調子だ。

「おう!雷殿!松本詳しいな!?」

「うん!美味しいお菓子のお店はね!」

雷殿は胸を張って即答。
完全に誇るところがズレている。

「気になるが今はそれじゃない!」

『あはは』

桃喰は思わず笑う。
この緊張感の中で、こんなやり取りができるのは雷殿くらいだ。

「協力しようぜ!俺とモモ先、そして皇后崎は隊長を探す!
松本に詳しいお前は住民を救ってくれ!」

「うん!ふふふ!」
雷殿はなぜか嬉しそうに笑い、胸の前で拳を握る。

「どうした?」

『……?』

「なんかこういうの……『仲間』って感じするね!」
雷殿のその一言で、空気がふっと柔らぐ。

「何言ってんだばーか。
俺らとっくに仲間じゃねぇか」

「!!!」
雷殿の目が、一気に輝いた。稲妻みたいに感情が走る。

「仲間!?俺達……仲間!?」

「あ?別に──ぐぅ!」
鈍い音。

「イッてぇな……」

背後から拳を叩き込んだのは桃喰だった。
『余計なことしか言わないんだから!』


「……」
皇后崎は一瞬、言い返そうとして――やめる。

「……まぁ、そうなんじゃねぇの?」
ぶっきらぼうだが、否定はしなかった。

「嬉しい嬉しい嬉しいいいい!」
雷殿は全身で喜びを表現し、ぴょんぴょん跳ねる。

「飛び跳ねるほどか?」

「今までずっと昴と二人で戦ってきたからだろ」
雷殿の過去を、さらっと、だが確かに汲み取る言葉。

『仲間は多いに越したことはないからねぇ』

桃喰はそう言って、少しだけ目を細める。
その声には、経験からくる重みが滲んでいた。

「雷殿ー!街は頼んだ!負けんなよ!」

「みんなも頑張ってねー!」

次の瞬間、雷光が弾ける。
バチッ――ッ!
雷殿の姿は閃光に溶け、街の向こうへと飛んでいった。

残された三人。

『さぁ、私達も行こうか』

皇后崎と四季は振り返り、無言で歩き出す。
その背中を見送りながら、
桃喰だけが一歩、動かずに立ち止まった。

瓦礫の間を抜ける風。遠くで雷鳴が鳴る。
桃喰は小さく、誰にも聞こえない声で呟く。

『青春してるね、若人』

少し呆れたようで、
少しだけ羨ましそうな笑みを浮かべて。

そして静かに、二人の後を追った。

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鈴カステラ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございました!兄弟姉妹設定にします! (12月29日 22時) (レス) id: 4bba896066 (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - いつも読んでいます!!恋愛の方も気になりますが兄妹設定賛成です!!!勝手ながら家族だと思ってましたwww (12月9日 14時) (レス) @page3 id: 849f7886e3 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無し男―チヤ(プロフ) - いつも読んでます!兄妹設定に賛成です! (12月9日 11時) (レス) @page3 id: 4b2018b156 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - いつも楽しく読んでます!兄弟設定賛成です!1票! (12月9日 10時) (レス) @page3 id: f211d798b5 (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - いつも更新を楽しみにしております。書きやすい方でいいのですが、全くの他人で「親族?!」みたいな展開にキレて猫被れなくなったお口の悪い戦闘狂モードも見てみたいです^ ^今後も更新を楽しみにしております!! (12月9日 6時) (レス) @page3 id: 5b65e3addc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴カステラ | 作成日時:2025年11月18日 17時

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