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「 …急に抱き締めてごめん 」
しばらくして僕から離れたテヒョン。
テレビでも街中の写真や音楽でさえも、避け続けてきたテヒョンが目の前にいる。
頭では離れなきゃいけないことは分かってるのに体が動かない。
「 …俺の話聞いてほしい 」
『 ……いやだ、』
「 お願い 」
『 っ、やだ、』
僕はテヒョンに幸せになってほしいんだ。
僕なんかとじゃなくて、可愛い女の子と。
僕はテヒョンを傷つけるから一緒にいちゃいけない。
だから、はやく、離れないと。
『 帰る、』
「 待ってよ 」
『 ……、』
「 A！待ってって、！」
早歩きで公園の出口に向かう。
すぐ離れなきゃ。
僕はもうテヒョンと関われない。
僕も僕の両親もテヒョンに酷いことをしたから。
「 ……また、待ってくれないの 」
テヒョンの一言で足が止まった。
あの日のことが一瞬で頭の中に流れてきて体が固まった。
「 また俺の話聞いてくれないの、」
『 っ、』
「 …また、俺を置いていくの、」
テヒョンの声を無視して走り続けた僕。
テヒョンの話を遮ってまで、テヒョンを振った僕。
テヒョンを置いて家に帰った僕。
全部、頭の中に流れてきた。
今日夢を見た、あの日のことが全部。
「 …お願い 」
『 ……うん、』
返事をせずにはいられなかった。
ここでテヒョンを無視して家に帰れるほど僕は強くなかった。
「 ここ寒いし濡れるから、違うところ行こう 」
『 …僕の家、近いから、』
「 うん、Aの家行こう 」
今更遅いけど傘を差す。
歩き始めた僕の後ろにはテヒョンがいる。
こんな苦しい日はあの日以来だ。
「 ……引っ越したの、」
『 …うん 』
「 …大学、行ってるの、？」
『 ……うん、』
「 …そっか、」
ぐすぐすしながら、涙をぼろぼろ零しながら、家に向かう。
22歳にもなってこんなに泣くとは思わなかった。
テヒョンを家に連れて行く日が来るなんて、考えもしなかった。
会いたかったけど、会いたくなかった。
『 …どうぞ、』
「 …おじゃまします 」
家に着いてテヒョンを中に入れる。
そういえば、ベッドもぐちゃぐちゃでパジャマも脱ぎっぱなしだ。
もう、本当に最悪だ。
『 …ごめん、汚い 』
「 大丈夫 」
家じゃなくてカフェにでも行けばよかった。
これは、最悪すぎる。
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田中(プロフ) - リズ憂孤さん» ありがたいです、、助かります、、 (2022年6月23日 8時) (
レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ憂孤(プロフ) - 大丈夫、待つのってわくわくして待ってられますよぉ、だからゆっくりでも問題なしです。ムリしないで下さいませぇ。 (2022年6月22日 18時) (レス) @page47 id: 5b67b5f4ec (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - うゆさん» うううう、ありがとうございます、、！本当に更新遅くて申し訳ないです、、頑張ります！！ (2022年2月6日 18時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 100年経っても待てる気がします！まじで主様の作品好きです！頑張ってください‼︎ (2022年1月15日 23時) (レス) @page29 id: 0686dad9b0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - だぁさん» うわああありがとうございます！嬉しいです！！メンバーが年下いいですねえ、すぐには書けませんが時間を見つけて書かせていただきます！！ (2022年1月7日 17時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中
| 作成日時：2021年8月15日 0時
