コンビニの常連客が推しだった件について[ま/ふ/ま/ふ]

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｢最近は、どうなんですか…その、店の様子は。｣

｢ちょっとだけ噂は立ち始めてるんですけどね、でもたぶん大丈夫だと思います、今日坂田くんが来てくれたので。｣

(丁度聞いちゃったんだよね、先輩たちが坂田くんくんのことをイケメンって言ってる所。)

｢まふくんは自分の身体を休めて、まず治して下さい、暫くの間は坂田くんで何とか…｣
｢そう…じゃあ僕はもう行かなくていいの？｣

｢え、それは困りますよ…！先輩たちの本命はまふくんなので…治ったらまた来てください。｣

｢二人で仲良く話してる所申し訳ないんだけどさ、まふまふ今、食欲ある？あるなら何か作るけど。｣
｢あ、うらたさん…さっきよりは良くなった気がするので…何か食べようかな。｣

｢あ、私も手伝います…！｣
｢いや、Aさんはまふまふの傍に居てあげて、病人を一人にするのは良くないらしいから。｣
｢わ、わかりました。｣

(って言われても…気まずすぎる。)

｢…Aさんって歌い手好きなんですよね？推しは、誰なんですか。やっぱりさかたん…？｣
｢えっと、坂田くんも好きですけど…あの、一番好きなのは…まふくん、です。｣

｢…ずっと坂田家だと思ってた、いつから僕を知ってくれたの……？｣
｢まふくんがデビューした時くらいからですかね…｣
｢うわ、結構前からじゃん…｣

凄い質問詰めをされて、暫く沈黙が続く。

(やっぱり気まずい、何か喋らなきゃ…)

｢あの、私も一つ聞きたいんですけど、坂田くんがもっとまふくんの家から近いコンビニがあるって言ってたんですけど、なんで態々遠い私の働いてるコンビニに来るんですか？｣

｢品揃えとか、あのコンビニが一番好きなんです、別にAさんに会いたいとかじゃないけど…約束したから、治ったらちゃんと行きます…｣

｢…待ってます。｣

(やっぱり、本当はいい人なんだな。)

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