コンビニの常連客が推しだった件について[ま/ふ/ま/ふ]

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｢…あの後、ずっと気まずい感じだから言いたいんだけど、いつも面白い話をしてくれて一緒にいると凄く楽しいし、これからも仲良くして欲しいなって、思ってるんだけど…｣

これでどうだ、ちゃんと坂田くんに伝わったのかな、また仲良くしてくれるかな。考えれば考えるほど不安が出てくる。

｢それは…友達として、でええんよね。｣

｢うん…友達として、だけど。｣

｢なぁんだ、そんなことかぁ…ホンマに絶交されんのかなって思ってずっとソワソワしててん。｣

｢絶交なんてしないよ、だって…だって、私も坂田くんのこと好きだから。｣

｢っ…そういうことホンマに言わんといてや、諦められへんくなるやろ？…それとも、諦めて欲しくないん？二人の邪魔しちゃうんやで。｣

｢それは…困るけど、坂田くんには応援して欲しいなって思ってる。｣

｢応援というか、もう決まりなんちゃうん？だって、二人は両思いやし…Aがまふにちゃんと好きって言えば終わりな話やん。｣

｢ゆ、勇気ないし…タイミングもわかんないし…｣

そう、全くもってその通りだ。さっきやっと勇気を出せたと思いきや、タイミングが悪くて告白失敗、ツいてないんだよ私は。

｢んー…本当は、頑張れとは言いたくないんやけどね。でも好きな人の恋も応援できん奴ってなんか嫌やない？だから、応援するわ、ちゃんと勇気出して。｣

｢ありがとう…頑張ってみるね。｣

｢うん、これからはまた友達としてよろしくな。｣

｢よろしく、坂田くん。｣

そして電話を切った、坂田くんとはもう仲直りできたよね、たぶん次会った時には前みたいにまた楽しくお話しできるはず。

(応援して貰ってるんだし、頑張らないと。)

・

｢はあぁ…綺麗事ばっかやん、何応援してんねん俺、まだ諦めきれてないのになぁ。｣

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