コンビニの常連客が推しだった件について[ま/ふ/ま/ふ]

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｢だって、好きじゃないって言われて泣いちゃうなんて…ショックだったからですよね？好きじゃなかったらそんなことないじゃないですか。｣

｢…坂田くんには昔から恋愛感情は抱いてないです、だから自分でもわかんないんですよ。｣

｢…僕は、Aさんのこと、嫌いじゃないですよ、最初は苦手だったけど話していく内にどんどん惹かれていって…あ、いや、その…｣

自分でも何を言っていたのか分かってなかったようでお互い顔が真っ赤になる。

｢と、取り敢えず！…ちゃんとさかたんの話も聞いて仲直りしてあげてくださいね！｣

｢ふふ、わかりましたよ。｣

なんだか面白くて笑いながら言うと、｢笑わないで下さい！｣と顔を真っ赤にしているまふくん。

｢あの、いつまでも馬鹿にしないで下さい…本当に、恥ずかしいんですから…｣

その途端、体が何かに包まれたような気がした。

｢ちょ、まふくん…？！｣

まふくんに抱きしめられたのだ。

｢どういうつもりですか…大胆すぎる、リスナーさんに見られたらどうするんですか？｣

｢そんなのいいんです…さっき、うっかり言っちゃったし、もう我慢しなくていいかなって。｣

｢え、いや…でも、私たち付き合ってないですよ。｣

｢そうですけど…いつも酷い態度とっちゃうし、もし、さかたんの所に行っちゃったらもうこんなこと出来なくなっちゃうから、今のうちに甘えておきたいんです…駄目ですか？｣

｢あ、いや、駄目じゃ、ないです…｣

｢じゃあ、もう少しだけ、このまま…って言いたい所なんですけど、さかたんとちゃんと仲直りしてこないと駄目ですね、さ、行きましょう。｣

｢は、はい…｣

(いきなり素直になり過ぎ…)

まふくんが私のことを好き…で
抱きしめられて…って、よく分からない。

絶対やっては行けないことなのに、やっぱり断れないのは私の悪いところだ。

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